不安が大きかった1年目。
先輩の支援で育つ看護実践への自信
主に新生児・乳児期を対象にした混合病棟で勤務しています。多くが手術を控えた子どもたちで、術前術後の看護を行っています。成長過程にある患児は、発達段階を理解し、それに応じたかかわりが重要になってきます。
当院は小児・周産期専門病院のため希少疾患が多く、より複雑で難しいケアが求められます。入職間もないころは、寝たきりの状態で反応が見られない患児や初めて知る疾患に、驚きと戸惑いを感じました。しかしこうした子どもたちを支えていきたいという思いは強く、疾患についての理解を深めるため、帰宅後にその日に受け持った患児の疾患を調べるなど勉強を重ねました。
入職1年目、患児のご家族から私が担当では不安だと言われました。患児とご家族に真摯に向き合っていただけに落ち込みました。先輩に相談すると「対応は間違っていない。できることも増えているのだから、自信を持ってやりなさい」と助言を受け、自分自身が常に不安を感じながら仕事をしていたことに気づかされたのです。それからはさらに研鑽を重ね、周囲の力も借りながら、少しずつ自信を持って業務にあたれるようになりました。新しい環境、新しいことに臨む新人にとって、やさしい先輩たちの存在は大きく、看護師として私もそうありたいと思える、憧れの対象です。
今後は専門看護師も視野に入れ、より深く小児看護を学ぶ予定です。疾患を抱えた子どもたちが、地域で安心して社会生活を送れる支援ができる看護師を目指します。