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東京都東京大学医学部附属病院

〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1

03-5800-6520

【掲載中】特集ページ「看護部長インタビュー」
プリセプター(左)
高度心不全治療センター
(入院棟B5階病棟)
2021年入職
東京都出身 東京有明医療大学卒業
新人看護師(中央)
高度心不全治療センター
(入院棟B5階病棟)
2024年入職
長野県出身 高崎健康福祉大学卒業
エルダー(右)
高度心不全治療センター
(入院棟B5階病棟)
2015年入職
山形県出身 東京医療保健大学卒業

手厚い「東大式新人受け入れ体制」で
新人看護師を育成しながら、
ともに学び、高め合い、
皆で看護の力を伸ばす

最先端医療の職場に適応し
安心して学び、働ける支援システム

エルダー 私たちが所属しているのは、高度心不全治療センターの入院病棟です。拡張型心筋症・肥大型心筋症などの特発性心筋症を中心に、補助人工心臓(VAD)装着前後の管理や心臓移植後の管理など心不全に関する看護を行っています。私自身は、人工心臓管理技術認定士として病棟スタッフの指導や、新人看護師とプリセプターを支えるエルダーを担っています。

プリセプター(以下プリ) 患者さんは重篤な疾患を抱えているので、緊張感のある病棟ですが、スタッフ同士がお互いを尊重し、支え合い、より良い看護を提供しようと努めています。私はプリセプターとして新人看護師を支援しつつ、エルダーから新人教育についても学んでいます。

新人 入職1年目です。両親が看護師なので、看護職は身近な職業でした。しかし就職活動では、どういう基準で病院を選んだらいいのかよくわかりませんでした。大学のキャリアサポートセンターで「教育体制」と「安心して働ける環境」が重要だと助言を受け、当院に決めました。実際に入ってみて、プリセプターとエルダー、そしてスタッフ全員が支えてくれるので安心して働けています。

プリ プリセプターは新人の精神面の支援が重要な役割です。困っていることがないか常に声をかけ、職場に適応できるように心がけています。

新人 先輩方の温かい支援のおかげで、緊張や不安が解消されています。

良い看護の実践に触れながら
着実に成長する新人看護師

新人 わからないことや初めて学ぶことは、「なぜ?」という根拠からとても丁寧に教えてもらっています。

プリ 私も新人時代に先輩から「なぜ?」「どうして?」とよく尋ねられました。闘病中の患者さんから「なぜこういう症状が出るのか?」「なぜ、この薬を服用するのか?」など、本当によく聞かれます。そこで「わかりません」と返せば、医療・看護への不信にもつながりかねません。精神面の支援と同じくらい力を入れて指導しています。

エルダー 私もエビデンスを大切にしながらアドバイスを行い、後輩の見本となれる看護師でいることを常に意識しています。また、新人教育を通してプリセプターが成長していることを感じています。

新人 先輩たちが患者さんの質問に丁寧に答えたり、自然な会話から心理状態などを聞き出していたりする場面を見て感動しました。そんな先輩たちをロールモデルに、日々知識・技術の習得に努めています。

プリ 入職から数カ月経過し、着実に成長しましたよね。入職当初は断片的だった報告や相談も、情報の整理や伝え方がとても上手になりました。また、優先順位やタイムスケジュールを意識して行動計画を立てられるようにもなりましたね。

エルダー できないことは「次はうまくできるように」、できるようになったことはしっかり評価して「もっと良くなるように」と、新人の成長を支援、応援しています。

新人 エビデンスに基づく看護を実践できるように成長したいです。頑張ります!

新人が順調に職場に適応し、成長できるように、プリセプター、エルダーを中心にスタッフが連携しながら支えるシステムが「東大式新人受け入れ体制」だ。新人看護師は見守られている安心感の中、落ち着いて業務に取り組むことができる。
「社会人として働く日々はいろいろ大変です。そういう中でも、先輩方の温かいサポートや患者さんからの感謝の言葉が励みになり、たくさんの人に支えられていると実感します」と新人は話す。
1人でできることも増えてきた新人看護師。将来は心に余裕を持って看護をし、先輩たちのような信頼される看護師になることが目標だ。

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