THE LEADING NURSE[リーディングナースTOPに戻る]

東京都公益財団法人 がん研究会 有明病院

〒135-8550 東京都江東区有明3-8-31

03-3570-0398(人事部)

2年目看護師A(左)
中央手術部所属
2023年入職
東京都出身 信州大学卒業
先輩看護師・手術看護認定看護師(中央)
中央手術部所属
2011年入職
群馬県出身 昭和大学卒業
2年目看護師B(右)
中央手術部所属
2023年入職
神奈川県出身 東京都立広尾看護専門学校卒業

学生時代から憧れた手術室看護師。
認定看護師や先輩のサポートにより、
安心してその第一歩が踏み出せた

充実した研修とマニュアルで
段階的に知識・技術を習得する

先輩 2人とも学生時代から希望配属先が手術室なのですね。手術室を選んだ理由と、当院を選んだ理由を教えてください。

A 学校の実習で手術室を見学した際、器械出しをする姿や医師と意見を交わしている外回り看護師がかっこいいと思ったことがきっかけです。手術件数の多さが日本有数である当院で働きたいと思いました。

B 昔から医療ドラマをよく見ていて、手術シーンで緊張感の中でも冷静に医師をサポートする看護師に強く憧れていました。私もやはり手術件数の多さと最新の設備が整っていること、あとは充実した教育体制も決め手になりました。

先輩 現在2年目ですが、1年目はどんなことが大変でどう乗り越えましたか。

A 手術看護は学校の授業で深く学ばなかったため、器械出しと外回りの看護師がいるくらいの知識しかありませんでした。入職後、手術看護の基礎を座学で学んでから先輩のシャドウイングを行いました。先輩と一緒に練習してから、1人で挑戦するという段階的な指導を受けられたおかげで、安心して手術室での看護を始めることができました。

B 私も右も左もわからない状態だったので、手術室独自の新人教育体制はとても有難かったです。手術ごとにマニュアルがあるのですが、初めはそこに書いてあることもわからず廊下で立ち尽くしていたら、先輩方が「わからないことがあったら一緒にやるからね」とやさしく声をかけてくれ、とても救われました。

患者さんの情報を収集し、
先を予測した看護を目指す

先輩 手術看護の面白さは、どんなところだと感じますか。

B いろいろな術式を覚えて自立して器械出しができるようになると、次に使うものを予測できます。医師から「準備が早いね!」と言われたときは、うれしかったです。

A 例えば足を上げる手術では、神経障害が起こりやすいため、体位を調整するなどの工夫をします。手術後に患者さんから「足はしびれてないよ」と言ってもらえたときに手応えを感じます。

先輩 私は病棟から手術室に異動になったとき、病棟に戻りたいと思っていました。しかし、手術看護認定看護師の先輩の看護を見て考えが変わりました。患者さんへのケアや声かけ、医師に対する態度、後輩への指導、すべてにおいて素晴らしく、私も先輩のようになりたいと思いました。目標ができてからは手術看護がとても楽しくなり、周りにサポートしてもらいながら、2023年度に手術看護認定看護師の認定を受けることができました。最後に、今後の2人の課題や目標を聞かせてください。

B 外回りで先輩から質問されたときに、知識不足で答えられないことがあります。もっと患者さんの情報収集をし、予測して看護できるように頑張りたいと思います。

A 術式ごとに予測して準備できるようになることと、イレギュラーに臨機応変に対応できるようになることが当面の目標です。

先輩 私は13年目ですが、まだまだ課題はたくさんあります。これからも一緒に学びを深め、成長していきましょう!

先輩(中央)の指導のもと、手術支援ロボットのアームのドレーピングの練習を行う。手術機械の管理なども手術室看護師の大切な役割だ。
先輩(右)から載石位の手術で使う下肢の固定器の使用方法や注意点の指導を受ける。
手術ごとにマニュアルが完備されている。そのマニュアルを見ながら必要物品を確認し、手術の進行を頭に入れる。
手術前のカンファレンス。患者さんの状態や既往歴などをもとに、手術の流れや注意点を確認する。

スタッフの不安を払拭し、
手術看護のやりがいを感じてもらう

 手術は医療行為によって生体に侵襲をくわえるものです。全身麻酔中は患者さんの声を直接聞くことはできませんが、その時々で患者さんに必要なケアを判断し、知識や事前情報、患者さんの状態をもとに対応する力が求められます。そのため、とてもやりがいを感じる仕事です。後輩の指導では、何が不安なのかを聞くとともに、こちらがどんな支援をするのかを伝え、患者さんの安全を第一に考え、不安を感じたまま実践させないようにしています。  スタッフのキャリアアップ支援体制が確立している当院で、手術看護にも興味を持っていただけたらと思います。

副看護師長 手術看護認定看護師