協働し、互いに支え合う病棟
生き生きと働く新人の姿も喜びに
学生時代の先生から「神経病院は看護のすべてを学べる」と聞き、さまざまな経験を積みたかったので入職を決めました。
神経内科ではパーキンソン病やALSをはじめ、神経難病といわれる疾患を持つ患者さんが入院されています。進行性の疾患のため、入退院をくり返す患者さんが多いのが特徴です。神経難病はその人の人生を大きく変貌させてしまう疾患でもあり、患者さんにとって受容しがたく、家族にも大きな影響を与えます。それだけに身体的支援だけでなく、精神的支援も重要です。患者さんが疾患とどう向き合い、どう生きていきたいと考えているのか、十分なコミュニケーションをとりながら支援をしています。ただ、気持ちは揺れ動くもので、病気のステージによっても変わります。それを前提に傾聴を心がけ、生活者としての側面を大事にしながら、最後まで患者さんを支えたいと考えています。
現在、実地指導者として後輩の指導に携わっています。新人が患者さんのことを考えられるようになったり、私が見逃していることに気づき教えてくれたりしたときに成長を感じ、大きな喜びとなっています。また、当病棟では全員が支え合うマインドを持ち、新人が話しかけやすい雰囲気をつくりながら成長を見守っています。
これまで難病看護師の認定など研鑽を重ねてきました。フィジカル面での科学的な知識・技術をさらに深め、患者さんの「生きる」を支援したいと思います。