個々の進捗に合わせた指導と
考える力を培う助言で育つ
所属する病棟は消化器疾患を中心とした内科病棟で、大腸がんや早期胃がんに対する内視鏡手術を受ける患者さんを中心に、入退院が多いのが特徴です。初めての内視鏡に不安を抱いている方には、ご家族との面会の機会をつくったり、わかりやすく説明するなど不安の軽減に努めています。
入職間もない頃は覚えることが多く、対応しきれない自分に焦りを感じ、看護師に向いていないのではと思うことが多々ありました。しかし、集合研修だけでなく、病棟で個々の成長に応じた指導を受けることで「今の自分でいいんだ」と、前向きになることができました。また、指導の際はただ答えを教えるのではなく、新人が自ら考えて気づけるようなアドバイスをくれました。今では自分で考えて行動できるようになり、先輩たちの的確な指導と教育体制があったからこそと感じています。私も後輩に対して、先輩たちのようなかかわり・指導をすることで、自分で考える力を育てるサポートをしていきたいと思っています。
床上生活で不便を強いられている患者さんに訪室の際、「手が届くところに寄せましょうか」などと声をかけると、「ありがとう。あなたに看てもらえて良かった」と言ってもらえることがあります。そうしたひと言が大きな喜びとなり、患者さんとかかわることへの自信にもつながっています。
これからも患者さんに安心してもらえる看護師を目指し、一人ひとりと真摯に向き合い、患者さんの視点に立ったケアを心がけていきたいと思います。

