耳鼻咽喉科の奥深さを知り、
先を見据えたケアを考えるように
耳鼻咽喉・頭頸科病棟に所属しています。当初、耳鼻咽喉科は「町のお医者さん」というイメージが強く、疾患への理解は浅かったと思います。しかし日々の看護を通して、会話や食事といった日常生活に深くかかわる部位の疾患であり、その多様さ、看護の奥深さを痛感する毎日です。
勉強を重ねて2年目に入り、疾患の治療でどのような過程をたどるか、患者さんに必要なケアは何か、先のことまで考えられるようになりました。成長を実感できるのも、周囲の支えがあるからです。病棟の先輩方は、新人や入職年数の浅い看護師に「わからないことはない?」「業務は詰まっていない?」と頻繁に声をかけてくれます。他職種の方たちも、リハビリの進捗状況や注意点を逐一教えてくれ、わからないことはその場で解決できることも助かっています。
スタッフだけでなく、患者さんにも支えられています。1人で業務ができるようになって受け持った高齢の女性患者さんは、不慣れで不安気な私に、「気にしないで。大丈夫よ」とやさしい言葉をかけてくれ、退院時にはお手紙をくれました。「入院中はありがとう。頑張ってね」と書かれていて、思わず涙ぐんでしまいました。今でも大切にしており、時折読み返しては頑張るパワーをもらっています。
これからも看護師として学びを忘れずに、一人ひとりの患者さんの全体像を捉え、その時々に適切な看護を提供していきたいと考えています。