アドバンス助産師を目指して精励し、
気持ちに寄り添う看護を提供したい
母が妹を出産したときに、助産師が分娩介助に入っていたそうで「サポートがすごかった」と感心していました。それを聞いて助産師に憧れました。入職の決め手となったのは分娩数の多さです。多くの出産を経験し、成長につなげたいと考えました。
産科は3病棟あり、私が所属している病棟では通常の分娩や緊急の母体搬送を受けるLDRと、切迫早産などハイリスクの妊婦さんを看るMFICUがあります。
入職して感じたのは、思っていた以上に初めて知ることが多いということです。胎児疾患や週数の浅い方など、実習では経験のないケースがあり、対応に苦労しました。疾患は自分で調べ、必要なことは先輩に助言をもらうなどしていました。
受け持ちの妊婦が緊急の帝王切開になったとき、初めてのことで何もできませんでした。無力な自分に落ち込みましたが、先輩との振り返りの際、できていた部分を指摘してくれたことで、この経験を次に生かそうと前向きになれました。やさしい先輩に見守られながら成長できるのは、この病棟の大きな魅力です。このときの反省から緊急時にすべき項目・手順をつくり、いつでも確認できるようにバインダーに挟んで持ち歩いています。
多かれ少なかれ、出産に対して妊婦さんは不安を感じています。今後はアドバンス助産師を目指し、妊婦さんの気持ちに寄り添い、常に自分にできることを考え「いいお産だった」と思ってもらえるような援助をしたいと考えています。