東邦大学医療センター大橋病院 先輩看護師インタビュー｜THE LEADING NURSE

さまざまな診療科の看護で
知識と視野が広がる

　HCUを希望した理由は、さまざまな診療科の患者さんが入室されるからです。多様な疾患の勉強ができ、重症の患者さんの看護に携われるので、1年目から幅広い知識を得られると思いました。
　実際に働いてみると勉強面では大変ですが、先輩たちが細かく指導してくれます。病棟のチームワークが良く、とても話しやすい雰囲気で、大橋病院を選んで良かったと実感しています。
　HCUには人工呼吸器を装着した重症の患者さんが多く、1年目ではその患者さんたちとのコミュニケーションや意思疎通がうまくできず、とても悩んでいた時期がありました。脳梗塞の後遺症で運動性失語の症状がある患者さんは、文字盤やジェスチャーなどで私たちに気持ちを伝えてくれるのですが、なかなか理解できないことがありました。そのとき先輩から、「言葉だけでなく、カルテから患者さんの背景を読み取り、表情や仕草から思いをくみ取るといいよ」とアドバイスをもらいました。自分なりに試行錯誤して全体像を把握した結果、患者さんの伝えたいことが理解できるようになりました。意思疎通が図れたときの患者さんの笑顔が忘れられません。壁を1つ乗り越えることができたと感じました。
　今でも自分の受け持ち患者さんのケアで精一杯だったり、周りが見えなくなることもあります。3年目になるとリーダー業務が始まります。臨機応変に対応できるようにしていきたいと思います。そして、さらに看護の幅を広げていきたいと思います。