患者さんのニーズを引き出し
コミュニケーション力を身につける
看護師か養護教諭を目指して進学した大学1年のとき、祖父が肺がん治療で当院の呼吸器外科に入院しました。看護師さんはいつも笑顔で私や母にも寄り添い、忙しい中でも車椅子の使い方を丁寧に教えてくれました。それが強く印象に残り、就職するなら当院だと考えていました。
入職後は呼吸器内科病棟に配属され、研修を続けています。中でも呼吸器音の聞きわけは難しく、7月のフィジカルアセスメント研修では、臨床指導者から4種類の呼吸音の聞きわけ方を学びました。呼吸器音聴診シミュレーションで呼吸音を一緒に聞く練習を2日間行い、少しずつ聞きわけられるようになったことがとてもうれしく、病棟での看護に役立てています。
当院独自の教育体制「発達モデル」において、現時点ではまだ「Ⅰを目指す」というレベルです。看護師として成長し、患者さんのニーズを引き出すコミュニケーションを獲得して、そのニーズに応えていける看護師に成長したいと考えています。
病院ではさまざまな患者さんとの出会いがあり、人生の先輩から学ぶことがたくさんあります。肺炎で入院した70代の男性患者さんは、奥さまの介護のために1日も早く退院したいと、治療に積極的に取り組んでいました。約1カ月後に退院され、握手をしてお見送りした際、患者さんのためにそのとき自分にできることをやり切ることができたと感じました。看護師としてやりがいを感じられる経験を、さらに積み重ねていきたいと思います。