がん専門病院で手術看護を深め、
その学びを後輩たちにも伝えたい
がん患者さんが人生の最期をどう過ごし、医療者として何ができるかを考えたくて、がん専門病院の当院に入職しました。ホスピスの看護師になりたいと思っていたのですが、ホスピスで働く前に看護の基礎を身につけようと思い、手術室を希望し、配属になりました。
手術室は新人向けのマニュアルが整備されていて、チームワークも良くとても働きやすい環境です。仕事が楽しく、あっという間に6年が経過しました。手術室での看護は一通りできるようになりましたが、それが本当に患者さんにとって最善の看護と言えるのか考えるようになりました。根拠をもってより質の高い看護がしたいと思い、手術看護認定看護師を目指して勉強に励み、認定看護師教育課程(B課程)に進学しました。
認定看護師の研修と一緒に特定行為の研修も受け、修了しています。昨年末から開始した、術後疼痛管理チームのメンバーとしての活動も開始しました。特定看護師として、術中に麻酔科の医師の介助に入ることもありますが、以前と比べて術中の患者さんに何が起こっているのか、さらに深く考えられるようになりました。手術室看護師としてのスキルも質も上がったと感じています。
認定看護師の研修や資格取得後の看護を通して、その学びを後輩に伝えていくことも特定認定看護師としての役割だと思います。がん専門病院としての手術看護を深め、ほかの病院にも発信していきたいです。