3年間の基礎コースで得られる安心
患者さんとのかかわりで深まる学び
祖母が入院した際、祖母と私たち家族を親身にサポートしてくれた看護師の姿を見て憧れを抱き、看護師を志しました。
当院はがん専門病院であること、新卒後3年間は基礎コースとして段階的な研修で技術を習得できるなど、教育体制が充実していることから入職を決めました。看護方式はPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)のため、パートナーの先輩からたくさんのことを教えてもらえ、安心して仕事に臨むことができます。
現在の所属は血液内科です。急性・慢性白血病の患者さんが多く、造血幹細胞移植前の化学療法を受けています。血球数が低下しているため感染予防・出血防止には特に留意しています。以前「もう退院しなくていい」と、なげやりになってしまった患者さんがいました。家庭内での役割喪失、症状コントロールができない苦痛などが大きな要因と考え、傾聴し寄り添うようにしたところ、「早く帰って子どもと過ごしたい」という発言が聞かれるようになりました。お子さんと過ごすための服薬のタイミングを一緒に模索し、自己コントロール感が持てるようになると「看護師さんに話を聞いてもらえて良かった」と笑顔で言ってもらえました。看護の難しさとやりがいを実感したこの事例では、患者さんへの傾聴と一緒に解決策を考えることの大切さをあらためて教えられたように思います。
今後はさらに学びを深め、患者さんが望まれる生活を実現できるようなサポートをしていきたいと考えています。