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神奈川県北里大学病院

〒252-0375 神奈川県相模原市南区北里1-15-1

042-778-8111

褥瘡管理室
2004年入職
神奈川県出身 福井大学卒業

患者さんの思いに沿った
支援がしたい。
皮膚・排泄ケア認定看護師として、
褥瘡管理室やストーマ外来で活動中

患者さんへのストーマケアを機に
認定看護師に興味を持つように

 私が皮膚・排泄ケア認定看護師を目指したのは、看護師になって2年目、高齢患者さんへのストーマケアがきっかけでした。一人暮らしの80代の方から、ストーマを自分でケアして自宅で過ごしたいという強い希望を受けました。先輩に相談しながら自分で工夫してセルフケア支援を行い、無事に退院できたのですが、このとき知識不足や経験不足を痛感しました。
 そのころ、所属先の泌尿器科病棟に皮膚・排泄ケア認定看護師が週1回、病棟にラウンドにきていました。局所のケアだけでなく患者さんの思いに沿った支援、深いところまで入り込んだ看護を見て認定看護師の役割を知り、感銘を受け、私も認定看護師になろうと決意しました。
 まずは自分から希望して褥瘡対策チームのリンクナースになり、地域で開かれている褥瘡に関するセミナーや、勉強会で知識を深めていきました。消化管ストーマを造設する患者さんが多いので、泌尿器科から消化器外科への異動願いを出し、そこでストーマケアの経験を積み、2013年に念願の認定看護師の資格を取得しました。
 現在、皮膚・排泄ケア認定看護師として褥瘡管理室に所属し、ストーマ外来を担当しています。ほかにも褥瘡対策チームのメンバーとして、院内ラウンドやコンサルテーション、創傷管理関連の特定行為など活動は多岐にわたります。ストーマのセルフケアが難しい患者さんが退院後も安心して過ごせるように、訪問看護師との同行訪問を行っています。訪問看護師と一緒にケアをすることで患者さんは安心でき、訪問看護師にその患者さんに適したストーマケアを知ってもらえる良い機会なので、この活動をもっと広げていきたいです。

「あなたの看護はアート」
主任からの最高の褒め言葉

 認定看護師になり、消化器外科病棟で勤務していたときのことです。全身疼痛があり、腹部自壊創から腸液が多く浸出している患者さんがいました。昼夜問わず1~2時間ごとにガーゼ交換をしていたので、ケア方法を検討してパウチングに変えたところ、週に2回の装具交換をすればよくなりました。患者さんの苦痛が軽減でき、それを見た病棟の主任が「すごくきれいなケアで、看護はアートということがよくわかった」と言ってくださり、うれしかったです。
 2019年には創傷管理の特定行為研修を修了し、医師と相談しながら自分の判断でケアできる範囲が広がりました。より早く患者さんの創傷を治し、安全で快適に過ごしてもらうための取り組みを考え中です。
 当院の良さは、自分が挑戦したい、学びたいと思ったことに対して、看護部をはじめ病棟全体で手厚くサポートしてくれるところです。各病棟にはスペシャリストも多く在籍しており、活動を間近で見られ、すぐに相談できる、とても恵まれた環境です。
 私も他部署の看護師が相談したいと思ったときに、タイムリーに声をかけてもらえる気軽な存在でありたいと思っています。認定看護師としての活動をより積極的に行い、スタッフに頼ってもらえる看護師を目指していきます。

多種多様な装具の中から患者さんに合ったものを選び、患者さんがセルフケアできるように指導している。
2022年度から、訪問看護師との同行訪問が始まった。「病院でケアにあたっていた私が退院後に訪問すると、患者さんがとても安心してくださるのがうれしいです」と話す。褥瘡管理室では院内だけでなく、このような地域連携を深め、変化する医療ニーズに応えていくために院外での活動にも力を入れている。
毎日、皮膚・排泄ケア認定看護師間でミーティングを行い、ケアについて検討し、患者さんの状態およびケアの成果について共有している。

組織横断的に活動する役割を常に意識しています

 皮膚・排泄ケア認定看護師は褥瘡や創傷、ストーマケア、排泄ケアが専門です。患者さんが在宅および入院での生活に困らないように専門性を発揮し、活動しています。また、医師、病棟看護師、薬剤師、管理栄養士とともに褥瘡対策チームとして、院内全部署・全職種からの相談を受け、最新の知見を踏まえたチーム医療を実践しています。患者さんからのフィードバックが、私たちの原動力になっています。私自身は、組織横断的に活動する役割だからこそ、スタッフが自信を持ってケアを実践できる指導と、患者さんやご家族、医療スタッフが気軽に相談できる存在であるよう心がけています。

褥瘡管理室 係長
皮膚・排泄ケア認定看護師

全国から集まる先輩ナースたち

出身地内訳
入職者の出身地内訳:関東66.9% 九州・沖縄13.4% 北陸6.4% 東北5.7% 中部3.8% 北海道2.5% 近畿・四国1.3%
2023年度採用者

身近にスペシャリストがいる良い環境で
確実な看護力を身につけたい

秋田県出身
GICU

 就職の際は向上心を持って働ける環境かを重視し、チーム医療が盛んでさまざまな立場から患者さんに介入できる当院を選びました。知らない土地での就職に不安はありましたが、当院は全国から人が集まるため同じ不安を抱く同期も多いとわかり、安心しました。GICUには認定看護師や特定看護師も在籍しており、先輩方の高度なスキルに刺激を受ける毎日です。確かな知識・技術を身につけるため、日々の業務はもちろん、症例報告や学会への参加にも力を注ぎ頑張っています。