元気に退院する患者さんの姿に
回復の一助となれた喜びを感じる
先輩 私は学生時代にスポーツに親しんでいたので、馴染みのある整形外科への配属を希望しました。どうしてこの科を希望したのですか?
新人 学生時代に整形外科で実習をしたのですが、そのとき1人の患者さんの術前、術後、退院までかかわりました。急性期からリハビリを経てどんどん回復している様子を見て、患者さんが元気になる姿を見られる病棟だと感じて、整形外科を希望しました。
先輩 E6病棟は、整形外科のほかに皮膚科・形成外科のある院内で唯一の混合病棟です。疾患も多様なため、その疾患に応じた看護が求められるので、その点は大変かもしれないですね。でも、だからこそ多くのことを学べる病棟でもあります。
新人 受け持つ患者さんの数が多く、治療の過程も患者さん個々で異なるので、大変さは感じています。それでも患者さんが退院していく姿を見ると、未熟ながらもそこにかかわることができたことに、やりがいを感じています。
先輩 入職1年目は、仕事を覚えることだけでも大変だけど、わからないことはすぐに確認にきてくれるので、安心して仕事を任せられます。後輩が話しかけやすい存在になりたいと思っているので、とてもうれしく思っています。
新人 先輩は失敗しても全否定せずに、できている部分は認めてくれるので、反省はしても落ち込まずに、次は頑張ろうと前向きになれています。
多彩な教育プログラムで
高い専門性を持つ自律した看護師へ
新人 集合研修で看護技術を一つひとつ丁寧に教わったあと、病棟で先輩たちが習得できるまで指導してくれたので、学生時代にコロナ禍で十分に技術を学べずに抱いていた不安が解消されました。
先輩 当院ではクリニカルラダーの段階に沿って技術・実践能力を育んでいます。ラダーをクリアするうえで、病棟では習得が難しい技術もあります。2年目のローテーション研修では、自分が経験していない看護を技術や疾患の習得という目標を持って臨めます。
新人 まだどこにいくかは決まっていませんが、赤ちゃんに関心があるのでNICUにいってみたいと思っています。先輩はどこで研修されたのですか?
先輩 人工呼吸器を装着した患者さんの看護を学ぶことを目的に、SCU(脳卒中ケアユニット)にいきました。病棟ではあたり前だった患者さんとのコミュニケーションがとれず、患者さんの訴えを理解することが難しいと感じましたね。
新人 やはり病棟でずいぶん違うのですね。看護対象も変わるので、私も異なる技術を学べることが楽しみです。
先輩 看護をするうえで、「大切にしたいこと」を持つ必要があると考えています。つらいときもそれが支え・強みとなるからです。ローテーション研修では、あらためて看護と向き合う機会になり、視野も広がります。多彩な教育プログラムや日々の看護を通して自分の核となるものを見つけ、患者さんに寄り添っていきましょう。