研修を受講し、仲間と看護を
語り合うことで、看護の深みが増す
現在の病棟に配属されて6年目を迎えました。当部署は急性期から慢性期、終末期まで幅広いケアを必要とする患者さんがおり、業務も多岐にわたります。インターンシップで感じたコミュニケーション豊かな雰囲気は入職後も変わりません。若いうちに経験したかった急性期と、学生時代から興味のあった終末期の看護が実践できる環境も私に合っています。
私は出身大学の方針である「患者さんに思いやりを持ち、大切にすること」にとても共感していました。それを実現できるプライマリ・ナーシングに惹かれて当院に入職しました。昨年はプライマリ・ナーシング入門コースで学び、ニーズのとらえ方や介入の必要性が見えやすくなったと感じます。本コースを受講したきっかけは、4年目の終わりに感じた「私はこの1年何をしていたのか」という疑問でした。新人の時期を過ぎプリセプターを経験した後、今は何もないと感じ、目標を持って仕事をすることが必要だと気づいたのです。受講によって、患者さんの言葉をただ受け入れるのではなく、その言葉の背景にはどんな意味があるのかを考え抜くことで、表面に現れない本当の思いが見えてきました。その結果、その人らしい治療選択をする支援ができるようになったことは大きな変化でした。
今年から緩和ケアリンクナースという役割も担いました。緩和ケアチームでより高度な知識・技術を深めて患者さんに寄り添い、さまざまな課題を解決するために努力し続けることが現在の目標です。

