NTT東日本関東病院 先輩看護師インタビュー｜THE LEADING NURSE

がん看護専門看護師として、
自分らしく生きるプロセスを支える

　看護師として最初に勤務したのは、がん専門病院の混合病棟でした。5年半勤務した後、総合病院で幅広い疾患を学びたいと思い、当院に転職しました。呼吸器内科・外科に3年間勤務した後、がん専門看護師の資格取得を目指し大学院を受験。合格後は学業に専念するため退職。再就職後に資格取得し、2年を迎えようとしています。
　現在は化学療法センターに所属し、外来通院でがん薬物療法を受ける患者さんとご家族に対して看護実践を行っています。進歩し続けるがん薬物療法において、安全・確実な投与管理と副作用の症状マネジメントが行えるよう努めています。同時に、がん薬物療法の知識を部署のスタッフへ周知し、多角的な視点でアセスメントすることで患者さん個々の苦痛をとらえ、多職種チームで支援をし、治療継続できるようかかわっています。
　また、腫瘍内科外来において病状説明の場に同席し、治療や療養に関する意思決定支援を行っています。患者さんは治療途中でくり返し意思決定を求められます。患者さん・ご家族の理解の促進と心理的負担の軽減に努めています。がんの治療と日常生活をどのように並行して進めていくか、社会的側面やスピリチュアルな面も含め、継続的な看護を提供しています。がんと診断されたときから最期を迎えるときまで、今後も患者さんの選択を尊重し、より良く生きるためのプロセスをご本人とともに考え、支援できる看護師であり続けたいと思っています。