大先輩が教えてくれた、
プライドを持って助産師の仕事に臨むこと
学生のときに「産後うつ」を学んだことを機に助産師に興味を持ち、桐生大学別科助産専攻で1年間学びました。当院は子どもの養育に支援が必要な特定妊婦が多いと知り、助産師として入職を希望しました。
入職後、赤ちゃんのかわいさに感動すると同時に、精神疾患や経済的問題を抱える妊婦さんが想像以上に多いことに驚きました。何もできない無力な自分に落ち込むこともありましたが、妊婦さんにも赤ちゃんにも常に愛情を持って冷静に接している助産師の大先輩から「プライドを持って仕事に臨みなさい」という言葉をいただいたことで、「先輩みたいになれるように頑張ろう!」と前向きな気持ちになれました。
婦人科は他科と異なる特殊な看護が多く、病棟内で月に1~3回程度の勉強会が開催されています。胎児のモニター波形の読解、母乳についてなど、新人看護師にとって非常に学ぶことが多いので助かっています。産後うつについても、学びを深めていきたいと考えています。
以前「母乳で頑張りたい」という褥婦さんがおり、なかなか母乳が出ませんでしたが、マッサージや授乳を頑張り、退院前日に赤ちゃんがしっかり咥えられるようになって母乳が出始めました。そのときのお母さんの笑顔と、私に向けてくれたうれしそうな表情がずっと忘れられません。出産前後の入院は限られた期間ですが、妊婦さんも赤ちゃんも安心・安全に過ごせることを第一に考え、心と体を支えていこうと思っています。
