キャリアアップを図るために
大学病院からがん専門病院へ
大学病院で働いていたときに、終末期の若いがん患者さんの看護に携わることが多く、がん看護を専門的に学びたいと思い当院に転職しました。
新人研修の「がん治療と看護」では、がんの基礎知識から手術・薬物療法・放射線療法など、治療ごとに深く掘り下げて学びます。知識が増えると勉強が面白くなり、同時にケアを実施する自信も生まれました。充実した教育のおかげで成長でき、がん看護の土台を築けたと思います。
配属先の病棟では放射線治療が行われていて、治療はどんどん進歩しています。私は放射線治療の分野に苦手意識があったので、勉強して患者さんの相談にのれるようになりたいと思い、がん放射線療法看護認定看護師を目指しました。昨年1年間認定校で研修を受け、これから認定試験を受ける予定です。当院はキャリアアップ支援が充実しており、研修期間は週1回の夜勤以外の勤務時間をすべて勉強にあてられるなど、とても恵まれた環境でした。現在、先輩たちと「がん放射線療法看護外来」の開設準備中です。放射線療法にかかわる患者さんやその家族へ、ニーズをとらえた予測的な看護を提供したいと考えています。
当院のスローガンは「職員すべての活動はがん患者さんのために」です。医師や看護師だけでなく、コメディカルまで患者さんのための支援を考え、連携しながら治療・看護にあたっています。後輩たちと思いきりがん看護を楽しみ、学び、ときに悩み、一緒に成長していくことが私の願いです。

