東京医科大学病院
住所:〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-7-1
私は大学病院の救命救急センターで看護師としてのキャリアをスタートさせました。訪問看護などを経て、進むべき専門領域は救命救急の現場と実感。高度な知識と技術を習得したいと考え、認定看護師の資格取得を第一目標として当院に入職しました。
専門性を高める場として当院を選んだ理由の1つ目は、当院は東京都区西部地域の中核病院として救命救急にあたっていること。2つ目は、より高度な知識や技術を身につけたいという向上心がある人には支援を惜しまない体制があることです。
働きながら学びを重ね、2010年に救急看護認定看護師を取得し、2020年には救命・救急・集中ケアモデルの特定行為研修を修了しました。現在はER・プライマリケアで臨床看護に携わる一方で、特定行為看護師として、さまざまな活動に取り組んでいます。新人看護師フォローアップ研修でフィジカルアセスメントの講師を務めているのもその一例です。
1コマ90分で年3回、呼吸、循環、意識・体温をテーマに、看護師の視点で「何かおかしい」という異常の発見と緊急・急変対応につなげるためのフィジカルアセスメントの実践方法を指導しています。自分の頸動脈の位置を確認したり、お互いの脈を測定したり、聴診器をあてて心音や呼吸音を聴いたり、講師としてできる限り体験型学習を展開するように心がけています。
看護師が学ぶのは、患者さんに安全で質の高い医療・看護を提供するためです。学びに終わりはありません。学びを楽しみ、その学びを実践に役立てることが患者さんのための看護を創出します。先輩看護師として、そんな看護の楽しみ方も伝えていきたいと思っています。