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静岡県浜松医科大学医学部附属病院

〒431-3192 静岡県浜松市東区半田山1-20-1

053-435-2117(人事課)

看護部精神看護専門看護師(2020年入職)
花田 敦子さん(左)
看護部教育担当看護師(2012年入職)
市川 綾乃さん(中央)
看護部教育担当看護師長(1995年入職)
山本 明美さん(右)

花田さん、市川さん、山本さん

看護師を心身両面からサポートする
環境。
安心して働け、一人ひとりの個性が
大きく伸びる看護の現場がある

キャリアラダーとPNSとメンタルヘルスで
確実な成長を後押し

山本 当院は、大学病院の看護専門職として、倫理に基づいた質の高い看護を提供できる創造性のある看護職の育成を目指しています。教育体制の柱となるのが、5段階のキャリアラダーで「卓越したジェネラリスト育成」を目的としています。また、一人前のジェネラリストであるラダーレベルⅢに成長した後も、自己研鑽を積み重ね、看護管理者・スペシャリストなどキャリアを広げられるように役割に応じた教育体制を整備しています。

市川 病棟では、PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)を導入していることも特徴です。看護師2人がパートナーとなってケアを行う、安心で心強いシステムです。2人で協力して看護を実践し、お互いに学びの機会にもなっています。患者さんに質の高い看護を提供できるとともに、新人看護師は、安心して早く技術や知識を身につけることができます。

花田 質の高いケアは、看護師の心身の健康に支えられています。当院は看護師のメンタルヘルスに手厚いサポート体制を整え、2020年から看護部職員対象の相談室を開設し、個別相談を受けています。ある看護師が相談にきたときは、慣れない業務にひどく悩み、辞めてしまうのではと心配するほどでした。しかし、翌年、笑顔で廊下を歩いているのを見かけ、苦しい時期を自身の力で頑張り乗り越えることができたと、うれしくなりました。部署と離れた相談室に話したことで、自分で問題を整理して自分の力で乗り越えることができたのだなと思いました。2021年度からは教育担当と連携して、新人看護師向けにメンタルヘルス研修や質問紙を用いた調査を行い、より踏み込んだメンタルサポートを実施しています。

行き届いた手厚いサポートで
新人看護師の能力を引き出す

市川 新人看護師から、「同期と比べて自分はできていない」「先輩に迷惑をかけて申し訳ない」という悩みをよく聞きます。そのような新人看護師には入職時と比べて、できていることを言葉で伝え、自己肯定感が得られるかかわりをしています。

山本 3カ月ごとに体験振り返り研修を行っています。看護体験を振り返り、同期とお互いの経験や気持ちを共有し、支え合う機会となっています。新たな気づきを得て、次の経験につなげることができている姿を見ると、成長を実感できます。集合研修で感じた、新人看護師の良いところや成長しているところを、部署の看護師長と共有し、さらに伸ばしていけるような働きかけをしています。1人の新人看護師をプリセプターやメンター、PNSグループのメンバー、副看護師長、看護師長など院内全体で支えています。

花田 仕事に対して意欲が持てる目標を見つけ、自らの「楽しい」を大切にしてともに頑張っていきましょう。

市川 入職した1年目は不安でいっぱいだと思いますが、「確実に成長していけるから一緒に頑張りましょう」と伝えたいです。

山本 看護師は長く働ける仕事です。ワークライフバランスを大切に、一緒に学び、成長していきましょう。

2021年入職の石谷さん(左から2番目)と。新人看護師が何でも話せるように普段からコミュニケーションを図る。
市川さんは、新人看護師のペースや特性に合わせて、自ら主体的に学べるように支援している。
「新人看護師であっても、看護学を専門的に学び国家資格を持った専門職です。大切な同僚として尊重しています」と山本看護師長(左)。
花田さん(左)は病棟を訪問したときに、新人看護師が笑顔で働く姿に成長を感じるという。

全国から集まる先輩ナースたち

出身地内訳
入職者の出身地内訳:静岡県76.3% 中部12.8% 関東6.1% 近畿1.7% 東北・北海道1.5% 九州0.9% 四国・中国0.7%
2021年入職者の出身校地域

恵まれた学びの環境で
理想とする「温かい看護」を追求する

福岡県出身
循環器内科・皮膚科・7階東病棟
石谷 歩希子さん

 難病や最新医療を学べること、教育が手厚くPNSを採用している点などに魅力を感じて入職しました。知らない土地での就職に不安はありましたが、頼れる先輩とやさしい同期に恵まれ不安は解消されました。病棟では患者さんがより安楽に治療を受けられるようケアを行っています。PNSのためペアの方と対等に話し合うことができ、安心・安全な看護が実践できています。私の目指す「温かい看護」をさらに追求し、患者さんとしっかり向き合える看護師になることが目標です。