新人の不安を理解してくれる先輩に
何でも相談できる安心な環境
荻野 斉藤さんは入職間もない頃、緊張して先輩たちに話しかけにくそうでしたね。
斉藤 最初は緊張と不安でいっぱいでしたが、プリセプターの木村さんに何でも相談できたので、緊張は次第にほぐれました。
木村 私が1年目の時も、つらかったり悩んだりした時には先輩が助けてくれたな、と思い出すことがあります。1年目に自分が困っていた時どうだったかを考えて、斉藤さんへのサポートを行っていました。
斉藤 入職3カ月経った頃、リフレッシュ休暇をとり帰省したのですが、休み明けの出勤日がとても多忙でホームシックも重なり、かなり落ち込んでしまいました。そんな私の様子に気づいた木村さんが声をかけてくれ、悩みを聞いてくださったので気持ちが楽になりました。ほかの先輩方も何かと声をかけてくださるので、病棟全体での支援を実感でき、安心して勤務に就けています。
荻野 シニアプリセプターとして、プリセプターと情報共有しながら病棟の雰囲気づくりをしていたので、安心してもらえてうれしいです。木村さんも日々コミュニケーションを図り、タイムリーに振り返りをしていて、上手く指導できていましたね。
木村 指導で心がけていたのは、自分で考えてもらうことです。覚えるべきこと以外は「斉藤さんはどう思う?」と問いかけるようにしていました。私が新人の時、急変に対応できず見ていることしかできなかった経験から、自分で考えて動くことの大切さを痛感したので、斉藤さんにも考える力を培ってもらいたいと思っていました。
キャリアに応じた教育体制で
成長を実感しながら目標に向かう
荻野 患者さんに提供できる看護技術やケアが増えているだけでなく、患者さんのことを考えて主体的に行動できていたり、チームの中でメンバーシップを発揮していたり、患者さんと楽しそうに話をしていたりする姿を見ると、新人の成長を感じますね。
木村 状態に変化があった患者さんの報告をする際、斉藤さんは状態変化の経緯と現状、医師の所見と、段階を踏んで伝えていました。状況に応じて看るべき視点を自分で考え、エビデンスに基づいた行動ができているなと成長を感じました。
斉藤 プリセプターと一緒に受け持ち患者さんを看ることができるので、状態に変化があった時に木村さんがどう対応したかを思い出して行動しました。私も早く木村さんのような、患者さん一人ひとりに丁寧に接する看護師になりたいので、集合研修や病棟での勉強会などスキルアップの場が多いことが非常に助かっています。
荻野 キャリアラダーで段階的にステップアップできるのが、当院の教育体制の特長の1つです。私はシニアプリセプターを経験し、指導者としての役割を強く意識するようになりました。各自が主体的に学ぶ姿勢を持ち、患者さんに質の高い看護を提供できるようリードしていきたいです。
木村 指導の中で意図したことを伝えるには、その人に合った伝え方が大事だと学びました。小チームリーダー業務を担当するようになった今、メンバーが円滑に動けるように的確に意図を伝えられるリーダーになりたいと思っています。



