アセスメントガイドヘンダーソン編 適切な衣類を選び、着脱する

このチャプターは、衣服の選択や着脱に関するニードを扱います。看護師は、患者が適切に満足いく衣類を選ぶことができるよう助けること、また自立を促しつつ、衣類の利用を助けることが必要です。衣類の着脱という日常行為への自立を促すことは、患者にとってリハビリテーションの一部にもなります。
※アセスメントガイドの内容はあくまで一例です。必ず実習で受けもつ患者さんや通っている学校での授業・教科書・指導などに合わせた情報収集を心がけましょう。とくにこのチャプターでは、基準値などをもとに評価することができない項目もあります。

ADL(日常生活の能力)

ADL(日常生活の能力)について

ADLは日常生活動作のことで、生活への適応能力の範囲が分かります。患者の自立を妨げているADLの要素を推測することで、衣服の準備や着脱への適切な介助方法を考えます。

正常時

ADLが自立している状態

  • ADL:日常生活を送るために最低限必要な日常的な動作のこと
    例)着替え・食事・トイレ・移動・整容など
  • IADL:複雑な日常生活動作
    例)掃除・料理・洗濯・買い物といった家事など

異常時

ADLが低下している状態

※ADLが低下する背景には、身体機能・認知機能の低下や精神面・社会環境の影響がある。ADLと身体・認知機能、精神面、社会環境は相互に作用し合っており、1つでも低下するとADLの低下へとつながるおそれがある

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※このページは、有資格者の現役看護師が学生時代の実習と臨床経験にもとづいて作成したアセスメントシートで、あくまで一例です。必ず実習で受けもつ患者さんや通っている学校での授業・教科書・指導などに合わせた情報収集を心がけましょう。
※紹介する検査値の基準値は、LSIメディエンスに準拠しています。