アセスメントガイドゴードン編 コーピング・ストレス耐性

このパターンは、患者の心理・社会的ストレスに対するコントロール能力や、家族など患者周囲のサポート状況に関する内容です。ストレスと感じているもの(ストレッサー)やそれに対する対処方法(コーピング方法)について分析します。
※アセスメントガイドの内容はあくまで一例です。必ず実習で受けもつ患者さんや通っている学校での授業・教科書・指導などに合わせた情報収集を心がけましょう。とくにこのパターンでは、基準値などをもとに評価することができません。

通常のストレス対処方法(コーピング方法)

通常のストレス対処方法(コーピング方法)について

ストレスは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。例として、自分の幸福が危険にさらされていると感じたときや、ストレスを正常に対処できるキャパシティを超えていると判断した場合にストレスを感じます。ストレスを感じることに直面したとき、意図的に行う対処方法のことをコーピング方法といいます。

ストレッサー(ストレス反応が生じる原因)と遭遇しても、各人がストレスをどのように認知するかによって受けるストレスの度合いは変わるといわれています。ストレスに対する自己コントロール能力やストレッサー・コーピング方法を分析することは、ストレスを乗り越える環境を整える手立てになります。

ストレス反応は、主に身体・行動・精神的な反応として現れ、これらの症状が現れたらストレスを正常に対処できていないと推測できます。

情報収集の項目例

  • 通常のストレスへの対処方法(コーピング方法)
  • 対処による効果の実感
  • リラックスの方法

ラザルスのストレスコーピング理論

心理学者のラザルスは、ストレスに対する正常なコーピング方法を以下のように提唱しています。

  1. 問題(解決)中心的コーピング

    自分にストレスを与えている環境との関係を変えることに努力が向けられる方法

    例)志望校の受験に失敗したが、条件の良い職場に就職することでストレスに対処できた など

  2. 感情中心的コーピング

    ストレスをもたらすものに対し、自分が払う注意を変えることが中心となる方法

    例)失恋したが、自分にもっと合った恋人に出逢うための失恋だったと考えることでストレスに対処できる など

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※このページは、有資格者の現役看護師が学生時代の実習と臨床経験にもとづいて作成したアセスメントシートで、あくまで一例です。必ず実習で受けもつ患者さんや通っている学校での授業・教科書・指導などに合わせた情報収集を心がけましょう。
※紹介する検査値の基準値は、LSIメディエンスに準拠しています。