アセスメントガイドゴードン編 活動・運動

このパターンは、運動・活動・余暇・レクリエーションに関する内容です。ADLや基本的な運動能力は、患者のQOLに影響を与えるものです。同時に、今後、ADLを阻害する因子となりうる課題を予測・分析できます。
※アセスメントガイドの内容はあくまで一例です。必ず実習で受けもつ患者さんや通っている学校での授業・教科書・指導などに合わせた情報収集を心がけましょう。

1日の必要エネルギー量(㎉)

1日の必要エネルギー量(㎉)について

生命を維持・活動するために必要な1日のエネルギー量の計算から、エネルギーの摂取と消費のバランスが推測できます。

1日の必要エネルギー量の計算式

標準体重(㎏)× 消費エネルギー量(㎉)

※ 標準体重=身長(m)×身長(m)×22

※ 体重1kgあたりの消費エネルギー量の目安

  • デスクワーク:25~30(㎉)
  • 立ち仕事  :30~35(㎉)
  • 力仕事   :35~(㎉)

例)身長160㎝でデスクワークの人の場合
標準体重=1.6×1.6×22=約56㎏(56.32㎏)
1日の必要エネルギー量=56 × 25~30(㎉)=1,400㎉~1,680㎉

補足

■身体活動によるエネルギー消費は大きく2つに分けられる

  • 運動によるもの
  • 非運動性身体活動によるもの(家事などの日常生活が該当する)

■標準的な身体活動レベルの人の総エネルギー消費量(24時間相当)について、各内訳は以下の通り

  • 約60% :基礎代謝量
  • 約30% :身体活動量
  • 約10% :食事誘発性熱産生

参考文献:厚生労働省:e-ヘルスネット.https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-003.html(2021年9月1日閲覧)

■咳嗽:約2㎉消費(1回あたり)

■発熱:体温が1℃上昇するごとにエネルギー代謝が約13%上昇する

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※このページは、有資格者の現役看護師が学生時代の実習と臨床経験にもとづいて作成したアセスメントシートで、あくまで一例です。必ず実習で受けもつ患者さんや通っている学校での授業・教科書・指導などに合わせた情報収集を心がけましょう。
※紹介する検査値の基準値は、LSIメディエンスに準拠しています。