国立ハンセン病療養所

療養の世話がメインではありますが、ハンセン病特有の外科処置や点眼の介助を行っています。ライフサポート活動（エンド・オブ・ライフを一緒に考えたり、季節の行事やイベント）など、入所者さんの生活に寄り添って、残りの人生を楽しく幸せに過ごせるように看護ケアを行っています。

急性期病院で育児休業から復帰しましたが、ワークライフバランスを見つめ直す必要がありました。知人から駿河療養所の働きやすさ（ほぼ残業０・スタッフ間の関係が良好）を聞いたため、子育てをしながら働きたいと思う自身のニーズに合うのでは、急性期で学んだ経験を活かし、新たな分野に挑戦してみようという気もちで志望しました。

オリエンテーションでハンセン病の歴史をDVDや資料で学びました。私が生まれ生きてきた時代ではハンセン病との関わりはなく、看護学校の授業で知る程度でした。実際に入職してからハンセン病の後遺症を抱える方の生活や、差別や偏見を受けてきた話を伺い、衝撃を受けたのを覚えています。

「病院」ではなく「療養所」であり、入退院もなく、時間の流れがゆっくりです。入所者ファーストを掲げており、様々なライフサポート支援を行っています。介助が必要な入所者さんが多いため、職員が付き添い、入所者さんが楽しめるようサポートをしながら、ぶどう狩りやクルージングに出かけ、一緒の時間を楽しんでいます。急性期病院勤務の時にはなかなか難しかったコミュニケーションをとる時間を確保でき、希望や要望に合わせて関わりを深めていくことが出来るのが最大の魅力ではないかと思います。

日々の実習や授業を大切にして、国家試験に向けて勉強頑張ってください！