国立ハンセン病療養所

ハンセン病回復者の療養所・生活の場であるため、主に入所者の健康管理や日常生活の支援・援助を行っています。入所者の人権を尊重し、関わりの中で思いをくみ取り、その人らしさを軸に私たちにできる看護は何かを考えています。ハンセン病は治癒後も末梢神経障害による手足の変形や感覚の低下などから足の病変リスクが高まるため、フットケアが重要とされ、先輩看護師からフットケアの手技や観察点などを指導してもらいました。

ハンセン病とはどのような病気か、どのような歴史があるのか、医療機関と療養所との違いなどを知りたくなったのがきっかけでした。調べていくうちに、理念に掲げている「入所者中心の看護」に惹かれ、入所者の願いや生きがいを大切にした看護を実践してみたいと思い決めました。

園内での集合研修では、研修生同士が活発に意見交換をして楽しく学ぶことができました。また、全国のハンセン病療養所13園合同のWEB研修なども開催されています。

職員は入所者との関わりが長く、家族のような距離感で信頼関係ができていることが特徴的です。入所者が楽しく過ごせるように、レクリエーションやライフサポートとしての調理支援や買い物支援などを職員が企画して実施しています。

これから国家試験や就職活動と大変だと思いますが、何を学び、どんな環境で働きたいかを考え、自分にあった職場を見つけられるよう頑張ってください。