アセスメントガイドロイ編 生理的様式:内分泌

このチャプターは、内分泌系の働きによる生理的システムを扱います。チャプター9では、ホルモンバランス、自律神経による調節機能などに関連するアセスメント項目をまとめました。
※アセスメントガイドの内容はあくまで一例です。必ず実習で受けもつ患者さんや通っている学校での授業・教科書・指導などに合わせた情報収集を心がけましょう。とくにこのチャプターでは、基準値などをもとに評価することができません。

更年期症状の有無

更年期症状について

更年期とは、45~55歳頃の時期のことです。男性はテストステロン、女性はエストロゲンの分泌が低下することで不快に感じるさまざまな症状のことを更年期障害といいます。更年期症状の有無から、内分泌系・自律神経系・性的機能などの症状やそれらに関連する問題が推測できます。

正常時

更年期症状なし

異常時

更年期症状あり

■男性の場合

テストステロン分泌低下により、性機能関連症状、精神・心理症状、身体症状が生じる

  • 性機能関連症状:性欲の低下、勃起障害など
  • 精神・心理症状:抑うつ感や落胆、不安、疲労感、記憶力や集中力の低下など
  • 身体症状:発汗、睡眠障害、関節・筋肉に関する症状(関節痛や筋肉痛)など

■女性の場合

エストロゲン分泌低下により、精神・心理症状、身体症状が生じる

  • 精神・心理症状:抑うつ感や落胆、不安、疲労感、記憶力や集中力の低下など
  • 身体症状:月経周期の乱れ・閉経、発汗、逆上せのぼせや火照り、睡眠障害、関節・筋肉に関する症状(関節痛や筋肉痛など)・骨密度低下など
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※このページは、有資格者の現役看護師が学生時代の実習と臨床経験にもとづいて作成したアセスメントシートで、あくまで一例です。必ず実習で受けもつ患者さんや通っている学校での授業・教科書・指導などに合わせた情報収集を心がけましょう。
※紹介する検査値の基準値は、LSIメディエンスに準拠しています。