看護学生の採用試験対策│面接前の準備から逆質問の例文まで

看護学生の採用試験対策│面接前の準備から逆質問の例文まで

最終更新日:2024/02/28

看護学生の採用試験は事前準備が必要不可欠です。自信を持って採用試験の面接に臨むために、就活スケジュールに沿って準備すべきことを解説します。面接時の質疑応答から逆質問の例文も紹介するので参考にしてください。

看護学生の採用試験はいつから?

看護学生の採用試験は、最終学年の5月から本格的に始動します。以下は看護師の就職活動をまとめたスケジュールの例です。
採用試験までのスケジュール"看護学生を対象におこなった就職活動の開始時期に関するアンケートでは、約4割の看護学生が卒業前年度の12月よりも前から就職活動をスタートしていました。年々早まる傾向にあります。

看護学生の最終学年は授業や実習、国家試験の勉強などで忙しい日々が続きます。スムーズに就職活動を進めるためにも自己分析や情報収集などできることは早めに行い、採用試験に備えましょう。

看護学生が採用試験面接の前に準備すべきこと

自己分析

自己分析は自分自身を把握することです。長所と短所や価値観・経験などを分析して、強み・弱みを理解することで、就活時には以下のようなメリットが得られます。

  1. 自分が目指す看護師像が具体的になる
  2. 仕事をする上で大切にしたいことが明らかになる
  3. 自己PRや志望動機が書きやすくなる

自己分析を繰り返すと、より自分のことが理解できます。就職活動中に何度か取り組んでみましょう。

自己分析には診断ツールを活用するのもおすすめです。自分自身の性格がどのような傾向にあるのかを理解できるだけでなく、自身にあった診療科も把握できます。気になる人は以下からチェックしてみてください。

参考:看護学生の適職診断

情報収集

職場や職種に関する情報収集は就職先を選ぶうえでも大切です。情報収集には以下のようなさまざまな手段があります。自分ができそうなことから始めてみましょう。

病院ホームページの閲覧や資料請求

まずは志望する職場のホームページを閲覧して情報収集しましょう。そこで場合によっては採用に関する資料を取り寄せることができます。また病院に所属するOG・OBが身近にいる場合は、直接話を聞くことで実際に働く人々のリアルな情報を得られるでしょう。

病院説明会・合同就職説明会への参加

病院説明会や合同就職説明会は、看護師から職場の雰囲気や働き方などを聞くことができます。インターンシップ先を選ぶ際にも一度説明会に足を運ぶとよいでしょう。

インターンシップへの参加

インターンシップは実際に働く看護師の近くで、業務や患者さんとの関わりを体験できる貴重な機会です。病院説明会や集団説明会よりも、自分が働く姿を具体的にイメージしやすくなります。

病院説明会やインターンシップを実施している病院は以下から探すことができます。ぜひ活用してみてください。

参考:ナース専科就職ナビ

面接対策

限られた面接の時間で全てを伝えることは難しいため、要点をまとめて伝えられるよう面接対策をしましょう。質問への回答や逆質問、話し方・敬語など抑えるべきポイントはたくさんあります。早めの対策がおすすめです。

就活マナーを身につける

メイクや髪型、スーツの着こなしなどの身だしなみや正しい言葉遣いは、最低限抑えておきたい就活マナーです。特に正しい言葉遣いは、一夜漬けでマスターできるものではありません。日ごろから意識して、早めに就活マナーを身に着けましょう。

採用試験で面接官がチェックする5つのポイント

  1. 身だしなみ・第一印象
  2. 言葉遣い
  3. 就職への意欲
  4. 人柄
  5. 能力

採用担当者は限られた時間の中で上記の5つのポイントをチェックしています。面接は自分の傾向を自覚して、働くことに対する考え方をまとめておくことで事前に対策も可能です。本記事を参考に採用試験面接の対策に取り組んでいきましょう。

看護学生が採用試験の面接でよく聞かれる質問例

採用試験の面接では、採用担当者があなたを知るためにさまざまな質問をします。そのなかでもとくによく聞かれる質問をまとめたので事前に回答を準備しておくとよいでしょう。

質問例1.「看護師になろうと思ったきっかけを教えてください」

この質問では、あなたの看護への熱意を確認しています。お給料や休暇など、あまりにも素直すぎる答えは避けるのが無難です。

質問例2.「看護観を教えてください」

この質問ではあなたがどのような看護をしたいか、大切にしていることや今後の目標をチェックしています。看護部の方針や医療機関の担う社会的役割とかけ離れた回答にならないように注意しましょう。

看護観の考え方について以下の記事で解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。

質問例3.「看護学実習で学んだことや印象に残ったエピソードを教えてください」

この質問は、あなたの仕事に対する意欲と、自ら成長できる人材かを見極めるためという意図があります。自分の看護観や就職先を選ぶうえできっかけになったエピソード、失敗から学んだ経験などあなたの考えや価値観が伝わる内容を選びましょう。

質問例4.「長所・短所を教えてください」

この質問では、自分を客観視しどのように受け入れているかをチェックしています。自分の長所だけでなく、短所を理解していることが大切です。そのうえでどのように克服していきたいかを具体的に伝えましょう。

質問例5.「最近気になったニュースを教えてください」

これは世の中の出来事に対して幅広く興味を持っているかを知るための質問です。医療や国の施策・世界情勢に限らず、地元のニュースや動物の心温まるニュースでもかまいません。ニュースの概要と共に、自分の感想なども伝えられるとよいでしょう。

逆質問は何個用意すべき?おすすめの質問例と注意点

逆質問とは受験者から面接官に質問をすることで、多くの医療機関の面接で取り入れられています。面接官は逆質問を通して入職への意欲や熱意を図るとともに、臨機応変の対応やコミュニケーション能力もチェックしているので、事前に準備しましょう。

逆質問は5個を目安に用意しておくことがおすすめです。万が一面接の途中で用意していた逆質問の回答が出てしまったときに、慌てることがないようにするためです。次項ではおすすめの逆質問の例文と、注意点を紹介しますので参考にしてください。

おすすめの逆質問の例

逆質問の例1.「入職までに勉強しておくことはありますか?」

この質問はどの医療機関でも使えるだけでなく、就職に向けた意欲や向上心が伝わります。

逆質問の例2.「(希望する部署がある場合)○○の部署で認定看護師や専門看護師を取得している人はいますか?」

この質問では自分の理想とするキャリアや看護師像、将来への向上心が伝わります。

逆質問の例3.「将来、認定看護師(専門看護師)を目指しています。サポート制度はありますか?」

長期的な視点で就職を考えていることが伝わりやすく、就職後のキャリアについて具体的に考えていることが伝わる質問です。

逆質問の例4.「貴院に入職したら、結婚・出産後も働き続けたいと考えています。女性のライフスタイルに応じた働き方や支援を差支えない範囲で教えていただきたいです。」

ライフイベントでキャリアが断念しないように、さまざまな取り組みをおこなっている医療機関が増えています。事前に調べてわかる内容以外に気になる点がある看護学生は、ぜひ質問してみましょう。

逆質問の例5.「新人教育以外で、院内勉強会など自己研鑽のための研修や勉強会の開催はありますか?」

こちらも必要なスキルや知識を継続的に学ぶ前向き姿勢や、向上心を伝えられる質問です。 そのほかにも、就職試験の準備をしていて疑問に思ったことをあらかじめ書きとめておき、逆質問するとよいでしょう。

逆質問をするときの注意点

マイナスな印象を与える質問は避ける

逆質問の内容によっては、面接官にマイナスな印象を与えてしまいかねません。
具体的には、以下のような質問内容は避けるようにしましょう。

  • ホームページや求人票に記載されていること
  • 調べればわかること
  • 面接中に話したこと
  • 福利厚生や給与など具体的な勤務条件

必ずひとつ以上逆質問する

「特にありません」と逆質問をしないと就職先への興味・関心がなかったり、積極性がないように捉えられたりとマイナスな印象を与えてしまいます。
何も浮かばないときは「入職までに勉強しておくことはありますか?」と質問するようにしたいですね。

質問の最後に感謝の言葉を伝える

逆質問に答えていただいたら、以下のような感謝の言葉を伝えるのも大切なマナーです。
「質問に回答いただきありがとうございました」や「より具体的に貴院で働く姿をイメージできました」など、最後に感謝の言葉を添えるよう心がけましょう。

採用試験に臨む前に準備をしよう

看護学生の採用試験はあなたの看護師になるという目標を叶えるために、必ず超えなければならないハードルです。就活は最終学年の前年からスタートしています。早め早めの対策で余裕を持って就職先を選びましょう。また、面接に不安を感じたり苦手意識を持ったりしている方は、本記事を参考に面接対策をおこない、第一志望の病院の内定を手にしてください。

執筆者情報

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小田 あかり

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大学看護学部卒業後、小児・内分泌・循環器科で勤務。看護師として働きながら、知識と経験を活かし、医療ライター・監修者として活動中。