就活の身だしなみとは?ヘアメイクからスーツまで第一印象アップの方法

就活の身だしなみとは?ヘアメイクからスーツまで第一印象アップの方法

最終更新日:2024/09/02

就活では履歴書や就職試験と同等に身だしなみが重要視されます。第一印象に大きな影響を与える、ヘアメイクからスーツの着こなしなどの身だしなみの基本をレクチャーします。

身だしなみで左右する?第一印象を決める要素

あらゆる場面で身だしなみは重要ですが、就活でとくに身だしなみが求められる理由は就活成功のカギとなる第一印象を左右するためです。

では第一印象は何で決まるのでしょうか。第一印象に影響を与える要素について解説します。

第一印象とは

第一印象とは「初めて出会ったときに相手に抱く印象」のことです。第一印象は以下の3つの要素から構成されます。

  • 言語的行動
  • 非言語的行動
  • 外見(容貌・容姿・服装・身だしなみ)

一般的に人は自身以外の“誰か”と対面したとき、無意識のうちに過去の経験や価値観・主観・期待に基づいて「相手がどんな人か」を判断するといわれています。この判断は、その後のコミュニケーションにおいて自分がどんな行動を取るべきか、相手の行動をどう解釈するかの基準となります。

極端に言ってしまうと、第一印象が良い人と悪い人が同じ言葉を話したとき、印象が良い人の発言はポジティブに聞こえるのに、印象の悪い人の発言はネガティブに聞こえる、といったような現象が起きるのです。

就活には多くのライバルがいます。面接相手に良い第一印象をあたえなければ、ライバルと比較されたとき内定を貰えなくなってしまうかもしれないのです。

第一印象の判断基準とその作用

「人は見た目が9割」は本当か

「人は見た目が9割」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
この言葉のもとになったのが『メラビアンの法則』で、ノンバーバルコミュニケーション(非言語的コミュニケーション)が初対面の人に与える影響を表しています。

身だしなみが大切な理由「メラビアンの法則」

メラビアンの法則によると言葉で伝わる情報は全体のわずか7%しかありません。話す内容よりもその他の要素が初対面では大きな影響を与えているのです。

最も大きく影響している視覚情報とは相手の態度やしぐさ、表情、身だしなみなどです。聴覚情報は「話した内容や言葉」ではなく、声の大きさやトーン・会話の速さなどをあらわし、この2つが『第一印象』に大きく関連しています。

第一印象は1秒以内に決まる

ある論文では、初めて会った人を判断するのに1/10秒しかかからなかったと報告しています。さらに1秒経つとその第一印象は確信に変わります。

就活であれば、面接室のドアを開けたその瞬間あなたの第一印象は決まってしまうのです。

第一印象が悪いとその後に挽回するのは難しい

第一印象が悪いと挽回は難しいと言われています。その理由は、人間の記憶には初めに提示された情報が残りやすいからです。

つまり、第一印象が悪いと、面接中の態度が良く、素晴らしい発言をしたとしても就活に失敗してしまう可能性があるかもしれません。

第一印象を左右する5つの要因

1秒以内で決定づけられてしまう第一印象。以下の5つの要因が決定を左右すると言われています。

  • TPOに合わせた身だしなみ
  • 清潔で整った身だしなみ
  • 相手の目をみて話す相槌をうつ
  • 大きな声ではっきりとしゃべる
  • 感情をしぐさや表情で表す(非言語コミュニケーション)

第一印象を良くしたい人は、これら5つの要因を意識しましょう。

第一印象を上げる就活の身だしなみのポイント

TPOに合わせた整った身だしなみは、相手に不快感を与えないための社会人のマナーです。とくに看護学生・看護師の就活では清潔感のある身だしなみが欠かせません。服装・小物・髪・メイクなど、部位ごとにチェックしましょう。

以下、女性・男性別に細かくポイントを紹介していきます。

女性の身だしなみのポイント

ポイント1:スーツ

就活におけるスーツの色はダークネイビーかブラックあるいはグレーの無地が基本です。シルエットは緩すぎずタイトすぎない身体にジャストフィットしたサイズを選びましょう。
購入の際に販売員さんなどからアドバイスをもらい、自分に合ったスーツを選ぶようにしましょう。
スカートとパンツがありますが、どちらを選択しても問題ありません。パンツ丈は靴を履いた時に、足首が出ずかかとを踏まない適度な長さのものを。スカート丈は立った時に膝が隠れる長さにし、座った時に膝が見えすぎてしまう丈のものはやめましょう。

ポイント2:シャツ・ブラウス

シャツやブラウスは身体にちょうど良いサイズで、白の無地を選びましょう。アイロンをかけ手首や襟元に汚れがないかチェックしてください。

ポイント3:靴

サイズの合った靴を選び、こまめに汚れを落としてきれいにしておきましょう。履きなれない靴では靴ずれを起こしやすいので、事前に履きならしておくのも大切です。
デザインはシンプルで光沢感のない素材のパンプスがおすすめです。色は黒が基本。デザインはスクエアトゥで。ヒールは3~5㎝高さで太めのものが安定して歩けます。

ポイント4:コート・マフラー

ベージュやダーク系の色でサイズの合ったものを選びましょう。コートの着丈は、スカートの裾が5cmほど出る長さかパンツの膝上までの長さが適切です。
デザインはシンプルが基本。マフラーも黒やグレーなど落ち着いた色でチェックやストライプあるいは無地のシンプルなデザインを選びましょう。素材は繊維が抜けにくく毛羽立ちにくいものがおすすめです。

ポイント5:ストッキング

ストッキングはラメや光沢感の少ない、肌なじみのよい色を選びましょう。予備を持っておくと伝線したときでも安心です。

ポイント6:鞄

鞄は大きすぎず、明らかなブランドものやカラフルな鞄は避けましょう。A4サイズの書類が無理なく入る大きさで、黒色のビジネスバックや就活用バッグが無難です。
資料を入れるマイバックも黒や紺などの落ち着いた色で、かつロゴや汚れが目立たないものを選ぶ方が良いでしょう。

ポイント7:持ち物・アクセサリー

ハンカチにはアイロンをかけティッシュも忘れずに。マスクは白色のサージカルマスクを着用し、手指消毒薬やハンドソープを持っていきましょう。
ピアスやネックレス、指輪は可能な限り外しておきましょう。腕時計はシンプルな色とデザインのものを選んでください。スマートフォンの充電器を用意しておくといざというときも安心です。

ポイント8:ヘアスタイル

額や耳が隠れない髪型が印象を明るくし好感度につながるといわれています。髪が長い人はまとめて、顔に髪の毛がかからないようにしましょう。
寝ぐせの放置や整髪料のつけ過ぎはもちろん、ヘアアクセサリーは派手なシュシュや髪飾りの使用は避けましょう。長い髪をまとめるときはネットを使ってお団子にするのがおすすめです。毎日の洗髪で清潔感を保つことも忘れずに!

ポイント9:ヘアカラー・パーマ

明るすぎるカラーリングは軽薄な印象を与えかねません。カラーリングは控えめに、黒やナチュラルな落ち着いた色にしましょう。過度なパーマもあまり良い印象を与えないので注意が必要です。

ポイント10:メイク・ネイル

ラメやパール感のないコスメを使用し、色使いを抑えたナチュラルメイクを意識しましょう。
爪の先は短く切りそろえ、整えておきましょう。可能であれば爪の表面を磨いておくと清潔感が増します。ネイルをするのであれば、クリアネイルにして、ストーンやラメ、デザインのあるものはやめましょう。

男性の身だしなみのポイント

ポイント1:スーツ

女性と同様にスーツの色はダークネイビーかブラックあるいはグレーの無地、緩すぎずタイトすぎない身体にジャストフィットしたサイズのものを選びましょう。
パンツ丈は靴を履いた時に、足首が出ずかかとを踏まない適度な長さのものを。ジャケットのボタンは2つが主流です。襟は細いものと太いものがあり、細いものは顔がすっきりした印象、太いものはかっちりした印象になります。背中の切れ込みは本数や位置など、販売員さんに相談しながら体型に合わせて選んでください。

ポイント2:シャツ・ネクタイ

シャツは身体にちょうど良いサイズで、白の無地を選びましょう。アイロンをかけ手首や襟元に汚れがないかチェックしてください。
ネクタイは落ち着いた青・黒色系統で、柄は派手過ぎないものを選びます。結び方は事前に動画投稿サイトなどを参考に練習しておくと、当日焦らずに支度できます。

ポイント3:靴

黒の紐靴が基本です。また、靴とベルトを同色に合わせるのはコーデイネートの基本です。ストレートチップなどのシンプルなデザインの靴を選びましょう。
サイズの合ったものを選び、こまめに汚れを落としてきれいにしておくことも基本です。靴ずれが起きないよう事前に履きならしておくこともおすすめです。

ポイント4:コート・マフラー

コートはベージュやダーク系の色でシンプルなデザインのものを選んでください。適切な着丈はパンツの膝上までの長さです。
マフラーも黒やグレーなど落ち着いた色でチェックやストライプあるいは無地のシンプルなデザインを選びましょう。素材は繊維が抜けにくく毛羽立ちにくいものがおすすめです。

ポイント5:靴下

靴下は柄のない物・スーツの色と合ったものを選びましょう。靴下の丈はふくらはぎよりも長めにしましょう。座った時に足首やふくらはぎが見えると印象が損なわれるので注意してください。
薄手のビジネスソックスは肌にフィットし、整った清潔感を与えるのでおすすめです。

ポイント6:鞄

鞄は黒色のビジネスバッグや就活用バッグを選べば問題ありません。大きさはA4サイズの書類が無理なく入るものにしましょう。女性同様に明らかなブランドものやカラフルな鞄は避けたほうが無難です。
資料を入れるマイバックを用意する場合は、黒や紺などの落ち着いた色で、ロゴや汚れが目立たないものにしましょう。

ポイント7:持ち物・アクセサリー

アイロンをかけたハンカチ、ティッシュ、手指消毒薬かハンドソープを準備しておきましょう。マスクは白色のサージカルマスクが無難です。
ピアスやネックレス、指輪は外し、腕時計はシンプルな色とデザインのものを選んでください。スマートフォンの充電器を用意しておくといざというときも安心です。
なおスーツのポケットに入れるのはハンカチ、ティッシュ程度にとどめておきましょう。ポケットに物を入れすぎると型崩れが起きてだらしない印象を与えかねないので注意してください。

ポイント8:ヘアスタイル

短く清潔感のある髪型がおすすめです。もみあげや襟足の髪を整えておくと清潔感がアップし、より好印象を与えます。
洗髪して清潔にしておくのはもちろんのこと寝ぐせの放置や整髪料をつけ過ぎないように気をつけてください。

ポイント9:ヘアカラー・パーマ

男女問わず明るすぎるカラーリングや過度なパーマは軽薄な印象を与えかねません。カラーリングをする場合は控えめでナチュラルな色を心がけてください。

ポイント10:顔回り・爪

ひげの剃り残しがないか、鼻毛が出ていないかチェックしましょう。
肌荒れがひどいと不健康な印象を与えるので、可能な限り規則正しい生活で肌コンディションを整えておきましょう。
眉毛を整えるときやファンデーションを使用する際はやりすぎに注意。清潔感を第一優先にしてください。
爪の先は短く切りそろえましょう。爪の表面は磨いておくと清潔感が増すのでおすすめです。

就活身だしなみチェックリスト

上記のポイントをまとめたチェック表を準備したので、ぜひ説明会や面接の前に活用してみてください。

就活身だしなみチェックリスト

その他のポイント

就活に必要な書類や持ち物は前日までに確認し、鞄の中に入れておきます。履歴書や自己PR文などは提出した後も手元で確認できるように、コピーを取っておきましょう。
筆記用具や印鑑、学生証、財布なども鞄に入れましょう。これらは厳密には身だしなみとは言えませんが、忘れ物がなく備えが十分であることは好印象につながります。

ポイントを抑えた身だしなみで就活を成功させよう

身だしなみは第一印象を左右する重要な鍵です。看護学生は実習で清潔感のある身だしなみに気を配っています。
就活でも同様に髪型・メイク・服装などを整え、希望する病院によりよい印象を与えられるような身だしなみを意識しましょう。

【参考】

1)林伸二 第一印象の形成 青山経営論集 第40巻 第4号 2006年3月

2)Willis J, Todorov A. First impressions: making up your mind after a 100-ms exposure to a face. Psychol Sci. 2006 Jul;17(7):592-8. doi: 10.1111/j.1467-9280.2006.01750.x. PMID: 16866745.

執筆者情報

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小田 あかり

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大学看護学部卒業後、小児・内分泌・循環器科で勤務。看護師として働きながら、知識と経験を活かし、医療ライター・監修者として活動中。