看護師の合同就職説明会参加ガイド│事前準備から当日の服装・質問例まで

看護師の合同就職説明会参加ガイド│事前準備から当日の服装・質問例まで

最終更新日:2023/08/27

就職活動シーズンに近づくと看護師を目指す人に向けて合同就職説明会(合説)が催されます。自分に合った病院探しに役立つイベントですが、参加を迷う看護学生も多いでしょう。今回は合同就職説明会のメリットと当日の服装・持ち物や質問例まで解説します。

合同就職説明会とは

合同就職説明会とは、複数の病院が合同でおこなう説明会です。就活支援サイトや地方自治体、各医師会などが主催しています。各病院で行われる説明会は1回30分ほどで終わるため、1日で複数の説明会に参加できます。

合同就職説明会を開催する目的は、看護学生に自分の病院をより詳しく知ってもらうことです。そのため看護学生は各病院の採用担当者から話を聞けたり、実際に働いている先輩看護師に質問できたりと、求人情報やホームページでは得られない情報を集めることができます。

いつ開催される?

合同就職説明会は、基本的に年中開催されています。では看護学生はいつごろから合同就職説明会に参加するとよいか、合同就職説明会に参加した時期について先輩看護師にアンケート調査しました。

先輩看護師の合同就職説明会の参加時期(複数回答可)

アンケートの結果から、大学3年生/専門2年生の2〜3月に参加する看護学生が最も多いことがわかりました。看護学生の就活は卒業する1年前の秋から冬にかけてスタートすることが多く、合同就職説明会は就活を開始してすぐに参加する傾向があります。

開催形態は?

合同就職説明会は対面開催が主流でしたが、近年はオンラインの開催も増えています。以下は実際に参加した合同就職説明会の開催形態についての回答です。

参加した合同就職説明会の開催形態を教えてください。

看護学生の4割以上が対面とオンラインの両方に参加したと回答しています。また、対面のみ参加した人よりオンラインのみ参加したと回答した人のほうが多く、オンラインでの開催が主流になりつつあるようです。

以下は対面とオンラインのメリット・デメリットについてまとめた表です。対面は直接病院の人と接することができること、オンラインは参加のハードルが低いことが特長といえるでしょう。

メリット デメリット
対面 ・直接質問ができる
・病院の雰囲気をつかみやすい
・リアルな情報が聞ける
・交通費がかかる
・参加するのに時間と労力がかかる
・混雑する場合がある
オンライン ・気軽に参加できる
・全国どこからでも参加できる
・人数制限がない場合もある
・Web環境が必要
・距離感があり雰囲気がつかみづらい
・集中力が続かない

合同就職説明会に参加する意味はある?

看護学生は目的意識を持って合同就職説明会に参加すると、より良い情報収集につながり意味を見いだすことができます。合同就職説明会に参加するメリットとともに、実際に参加した看護学生の声を紹介します。

合同就職説明会に参加するメリット

看護学生が合同就職説明会に参加して得られるメリットは、主に3つ考えられます。

同時に複数の病院の特徴を比較できる

同時に複数の病院が比較できることは、合同就職説明会ならではのメリットです。単独の説明会に参加するより1日で効率よく病院の情報収集ができるうえ、同日に複数の病院の話が聞けるので比較検討もしやすいでしょう。

知らなかった病院の情報が得られる

いままで知らなかった病院と数多く触れ合えるのも、合同就職説明会に参加するメリットといえます。知らなかった病院情報を得ることで、志望病院の候補が増えたり、病院選びの軸を見直したりするきっかけになるでしょう。

実際に働いている先輩に直接質問できる

実際に働く先輩との接点が持てることは、看護学生にとって大きなメリットといえます。合同就職説明会は選考が目的でないため、小さな疑問から面接では聞きにくい内容までざっくばらんに質問できるでしょう。

合同就職説明会に参加した看護学生の声

実際に参加した看護学生に、合同就職説明会の満足度についてアンケート調査を実施したところ、以下のような結果が得られました。

合同就職説明会の満足度を教えてください。

アンケートでは合同就職説明会に参加した看護学生の9割以上が「とても満足」、または「満足」と回答。合同就職説明会に対して高い満足度を得られたことがわかります。以下では「満足」または「不満」と答えた人の意見を抜粋して紹介します。

    「満足」と答えた人

  • 実際に働いている生の声を聞くことが出来た
  • 様々な病院の概要が短時間で分かった
  • オンラインだったがたくさんの病院を知り比較検討できた
  • 気になる複数の病院の話を一度で聞けて、比較できた

    「不満」と答えた人

  • 第1希望の病院がなかった
  • 時間が短く、質問できなかった
  • 聞きたい病院が定員オーバーで聞けなかった

これらの回答からもわかるように、合同就職説明会を有意義なものにするためには、目的を持って限られた時間を有効活用するのがカギといえるでしょう。合同就職説明会の詳細は以下からチェックできるので、参加を検討している人は参考にしてみてください。


看護学生のための合同就職説明会

ナース専科就職ナビ

合同就職説明会の参加ガイド‐事前準備編

ここからは合同就職説明会に参加する流れにそって、やるべきことを解説します。まずは、参加当日までにやっておきたい準備について説明するので、準備不足がないようにしておきましょう。

事前にエントリーを済ませる

合同就職説明会は、事前エントリーが必要な場合がほとんどです。期日までにエントリーを済ませておきましょう。参加人数が制限されている場合もあるため、早めのエントリーをおすすめします。

必要なものを準備・確認する

開催日の2、3日前までに、必要なものを準備・確認しておきましょう。対面・オンラインごとに必要なことをチェックリストにまとめたので、参考にしてください。

対面 ・交通手段の確認
・持ち物(筆記用具/資料/スケジュール帳/パンフレット)
オンライン ・ZOOMアカウント
・安定したWi-Fi環境
・カメラ・音声機能の確認

病院や質問内容をリストアップする

合同就職説明会に参加する病院を確認し、話を聞きたい病院をリストアップしておきましょう。気になる病院の情報は、事前に病院ホームページなどでリサーチし、追加で知りたい情報を質問リストとしてまとめておきましょう。

合同就職説明会で聞きたい質問例

以下では、看護学生が合同就職説明会で質問しておきたいことをいくつか例にあげて紹介します。

質問例1:新人研修の具体的な内容

新人研修の内容は職場によってさまざまです。病棟ごとに教育・研修方法が違うのか、集合研修があるのかなど具体的な内容を確認しておくとよいでしょう。

質問例2:キャリア支援制度について

キャリア支援制度の詳細は求人票で確認できないことが多いため、直接質問できる機会に確認するとよいでしょう。

質問例3:新卒入職者の比率

新卒で入職した看護師の割合は、採用試験の合否の目安になり得ます。また新卒で入職した先輩看護師が働き続けていると、入職後の働きやすさの判断材料にもなるでしょう。

質問例4:配属先の決定方法

配属先の決定方法も職場によって異なります。もし明確な志望先がある場合は、合同就職説明会で前もって質問しておくことをおすすめします。

マナーとして身だしなみを整えておく

対面でもオンラインでもマナーとして身だしなみは大切です。当日になってあわてないように、以下の点を特に意識して、事前に必要なものは揃えておきましょう。

服装 ・リクルートスーツ
※服装自由の場合もスーツが無難
髪型 ・暗めのワンカラー
・長髪はまとめる
メイク ・派手すぎず清潔感のあるメイク
かばん ・A4サイズの書類が入るもの
(対面の場合のみ)

合同就職説明会の参加ガイド‐当日編

つぎは合同就職説明会当日にやるべきことについて解説します。開催形態ごとに気を付けたいポイントが異なるので、自分が参加する説明会にあわせて確認してください。

時間に余裕をもって準備・行動する

対面・オンラインに限らず当日は時間に余裕をもって行動しましょう。合同就職説明会に遅刻すると、悪い印象を与えることにつながります。とくに、対面開催の説明会は人気の病院ブースが混む場合があるため、早めに到着するように準備しましょう。

開催形態ごとのポイント・注意点

対面 オンライン
・空いているブースから効率よく回る
・積極的に質問する
・スマートフォンをマナーモードにする
・カメラはオン
・本名で参加する
・途中退室は避ける

対面の場合は直接病院の人と直接お話しできるので、できる限り効率よく回り積極的に質問することを心がけましょう。また、説明会の最中は必ずスマートフォンをマナーモードに設定しましょう。

オンラインは気軽に参加できる点がメリットですが、最低限のマナーやルールがあります。基本的にカメラはオンにして本名で参加しましょう。途中退出は失礼にあたるので、避けるのが無難です。

合同就職説明会の参加ガイド‐その後編

最後に、合同就職説明会に参加した後にやるべきことを解説します。合同就職説明会は参加しておわりではなく、その後の行動が就活に活きてくるので、参加後の動きを確認しておきましょう。

気になった内容をメモにまとめる

合同就職説明会で気になった内容は、メモや就活専用ノートにまとめておきましょう。まとめるのは各病院の情報だけでなく、合同就職説明会に参加して感じたこともメモしておくとよいでしょう。今後のキャリアプランを考えるヒントや採用面接時に役立つかもしれません。

各病院の説明会やインターンシップに申し込む

合同就職説明会で入職したいと思った病院があれば、個別の病院説明会やインターンシップに参加してみましょう。病院説明会やインターンシップに参加すると雰囲気がわかるため、病院への理解が深まります。

ナース専科では全国の説明会・インターンシップ情報が検索できるので、参考にしてみてください。


インターンシップ 病院見学会

ナース専科就職ナビ

目的をもって合同就職説明会に参加する

合同就職説明会は、知らなかった病院を含め複数の病院を比較できるチャンスです。また、実際に働いている人の意見も聞けるため、看護学生にとって満足度の高いイベントといえるでしょう。
ただし目的を持って参加しないと、意味を見いだしづらくなります。参加前後にやるべきことを把握してから合同就職説明会に参加し、その後の入職試験や採用面接に活かしましょう。

執筆者情報

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柴田 実岐子

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福岡県生まれ。大学卒業後、一般企業に勤務し、社会人から看護師免許を取得。急性期外科などで経験を積んだのち、精神科、慢性期の一般病棟、健診センターなどさまざまな職場で勤務。さらに夜勤専従・派遣・応援ナースなど、多種多様な働き方を経験した。現在は離島移住をきっかけに、へき地医療に従事しながらライターとして活動中。