島田療育センター

現在は医療的なケアが多い利用者様が生活している病棟で看護業務をしています。利用者様の生活を支える看護が主で、利用者様が安心して生活できるようにサポートさせて頂いています。利用者様の表情や動作を観察し、利用者様のわずかな変化に気が付けるよう、「利用者様と一緒に生活している！」という思いで関わらせて頂いています。センター内においては協会認定重症心身障害看護師として人材育成や緩和ケアなどのグループに所属し活動をしています。

高校生ころに参加したボランティアキャンプで「重症心身障害児」と呼ばれる人々に出会い、いつか自分も療育をしたいと思い看護師を目指しました。看護師になって４年間は大学病院で働いてましたが、自分が看護師としてやりたいことを考えた時に「やはり療育がやりたい！」という思いが強くなり、転職を決意しました。島田療育センターに入職した理由は、歴史のある施設で、療育の基本を一から学びたいと思ったことと、施設見学時に感じた病棟の雰囲気がとても良かったからです。

新卒看護師だけでなく、私のような既卒看護師も新人研修教育プログラムを受講させて頂けました。大学病院の研修では学ぶことができない、重症心身障害看護特有の学びができて良かったです。グループワークも多いので、部署を越えて同期入職の方と仲良くなれたことも良かったなと思います。

私の働く病棟は学齢期の利用者様が多いので、授業で使う音楽が病棟で流れたり、授業で作った作品がベッドサイドに飾られていたり、活気のある賑やかな雰囲気が特徴だと思います。卒業後も利用者様一人ひとりの「強み」を活かした活動が行われるなど、利用者様が日々刺激を受けながら生活が出来るような支援がされています。イベント・行事を大切にしていて、秋のお祭りイベントの時は天井に提灯の飾りづけをするなと、病棟全体でイベントを盛り上げようとしている雰囲気がとても賑やかで楽しいと思います。

看護師としての働き方は人それぞれだと思います。ぜひご自身にあった場所で、のびのび楽しく看護をして頂ければと思います。療育センターは利用者様とゆっくり寄り添うことの出来る場所です。利用者様の生活に寄り添う看護を見てみたいという方はぜひ一度見学にいらしてください。

院内研修の充実だけでなく、外部の研修や学会にも積極的に参加させて頂けます。また認定看護師の資格取得にも支援して頂けるので、働きながら安心して重症心身障害看護についての学びを深めることができます。

入職１年目は、病棟特有のルールや個別ケアの多さに悩むことが多くありました。しかし時間が経つにつれて、その一つ一つに理由があること、利用者様にとって大切なケアやルールであることが分かり、受け入れられるようになりました。個別性が高く、細かなケアが多いため、慣れるまでは「覚えることが多くて大変！」と感じることが多いかもしれません。しかし先輩看護師が利用者様について細かく教えて下さるので、焦らずじっくり利用者様を知っていただければと思います。