島田療育センター

私は新卒で当センターに就職し、先輩方に教わりながら医療的手技やアセスメントを学んできました。現在は動く重症心身障害児の病棟で、身体の変化を早期に察知し観察・報告・治療参加を行い、生活支援につなげています。異動後は先輩方から個別性を学び、分からないことは相談できる環境に助けられています。利用者さんの一生涯に関わり、お看取りにも携わりながら、多職種と連携してケアを実践し、日常生活から活動支援まで幅広く関わる中で大きなやりがいを感じています。

私は看護学生時代に実習で島田療育センターを訪れました。ちょうど成人と還暦のお祝いの日で、私たち学生も一緒に参加させていただきました。その際に関わらせていただいた利用者さんの表情が乏しいように見えましたが、お祝いが始まり和太鼓や獅子舞、ひょっとこの舞が披露されると、その方が大きな声で笑い、楽しんでいらっしゃいました。その姿を見守る職員の方々がとても嬉しそうで、会場全体が温かな雰囲気に包まれ、今でも鮮明に覚えているほど感動し、私もここで働きたいと強く思い、すぐに入職を決めました。

「利用者さんの立場になって看護師のケアを受ける体験」があり、ケアを行う際には、声掛けや安全・安楽に気を配っているつもりでしたが、実際に自分が体験してみると、不快や不安、心細さを感じる場面がありました。その経験を通して、「もっとこうした方が良かった」「些細に思っていたことでも苦痛につながるのだ」という気づきを得ることができ、より丁寧に関わろうと改めて思うきっかけになりました。また、他職種と合同で急変時対応の研修も実施されており、成長できる体制が整っています。

当センターは、利用者さんにとって「生活の場」であることを大切にし、四季折々のイベントやお出かけを楽しんでいただいています。病棟内も季節や行事に合わせて飾りつけが変わり、明るく温かい雰囲気です。看護師は行事や外出の際は主に医療的ケアを必要とする利用者さんに主に関わります。安全に、かつ楽しく活動に参加できるよう観察やケアを行い、利用者さんと一緒に活動を楽しんでいます。利用者さんの命を見つめ、その人らしく、心地よく過ごせるよう支援を行っています。

就職活動では不安や迷いもあると思いますが、実習や見学で感じた「この看護をしたい」「ここで働きたい」という気持ちを大切にしてください。看護師として働く中で必要な知識や技術は、入職後に先輩方や仲間と一緒に学び、身に付けていけます。大切なのは「利用者（患者）さんに寄り添う」という思いです。その気持ちを大事にして自分らしく輝ける場所に出会えることを願っています。

年間休日も多く、有給休暇、休みやシフト希望は融通がききます。夏休みの長期休暇も取れみなさん遠出の旅行をしたりプライベートも充実しています。

私は自宅から通っていますが、駅近くに寮があります。周辺にはコンビニエンスストア、銀行ATM、郵便局、スーパーマーケット等お店が多く、環境が良いです。

日本看護協会認定の看護師や、日本重症心身障害福祉協会認定の看護師が多く活躍しています。自分が興味がある分野のキャリアアップする機会があります。

新卒や既卒、病棟によって違いますが、その人に合ったタイミングで夜勤を開始してくれるので安心して働けます。