島田療育センター

病棟療育長として、病棟の管理、マネージメントを行っています。又、福祉協会認定重症心身障害看護師として、教育分野に携わっています。重症心身障害看児看護師歴は２７年目となりますが、１年生の頃利用者様のサインを読みとることが出来ずに悩んだことや、命と向き合い悩み迷った気持ちは今も鮮明に覚えています。先輩の看護やケアを見て学び、私も早く先輩の様になりたいと切磋琢磨しながら利用者様に向き合ってきました。福祉協会認定看護師を取得すると決めた背景にも憧れの先輩看護師の存在があったからこそだと思います。

見学に来た際に、利用者様と職員、皆が笑顔で楽しそうに関わっているのを見ました。どこのセンターよりも看護師が楽しそうに働いている姿が印象的で、島田療育センターに決めました。

私は、看護学校卒業後すぐに島田療育センターに就職しました。先輩方は「学校では、どうやって教えてもらった？私に教えて。」「昔と違うな、一緒に勉強しよう！」と時には一緒に本を開き教えて下さいました。呼吸器などの難しい勉強も「こんなに分かりやすい本があるよ、この勉強会分かりやすいよ」と勉強の方法や学び方も寄り添い導いて下さいました。

私の所属する病棟は、長期入所者４１名と短期入所利用者１名がご利用されています。利用者様の年齢は２０～５８歳と多岐にわたり、病状もライフステージも様々な方が過ごされています。医療的ケアを必要とされる方も多く、様々な疾患や、医療的ケアをじっくり学び、ゆっくり看護することができます。重症心身障害児看護を深く学びたい方は、東京都重症心身障害プロフェッショナルナース育成研修に参加し、福祉協会認定重症心身障害看護師を取得することも可能です。

重症心身障害児看護に興味のある方、ゆっくりじっくり看護をしてみたいな、という方は、是非一度島田療育センターに足を運んでみて下さい。利用者様の笑顔に、気が付いたら自分も笑顔になっているはずです。重症心身障害児の魅力について、お話が出来たらなと思っています。

入職３年以上であり、重症心身障害看護の学びを深めたい方には、東京都重症心身障害プロフェッショナルナース育成研修に参加後、福祉協会認定看護師を取得することが可能です。

夜勤開始時期は、個々のペースに合わせた進め方をしています。夜勤の業務内容としては、利用者様の観察、医療的ケア、経管栄養、食事、排泄ケアとなっています。

当病棟では、前残業は１５分までと決めています。残業を減らしていくために、職員配置や業務手順をどのように組み立てていくことがよいか、病棟内の係を中心として考え実践しています。そのため、ほとんどの職員が残業せずに業務を終えることが出来ています。

重症心身障害看護は、長時間じっくり看護を行っていくことにより利用者様の変化に気付け、利用者様と共に笑いあえることが魅力だと感じています。療育長として、職員の心と身体の健康を守り、長く働いていける様、職員個々の強みを活かしたマネージメントを目指しています。職員自身も様々なライフステージの方が働いています。ママやパパも、ソロ活も、推し活も、職員一人一人がプライベートも仕事も学びも充実していることこそが良い看護を提供できる力になると考えています。