国立国際医療センター(旧　国立国際医療研究センター病院)

入職時より、慣れない環境の中で懸命に治療にあたる高齢者や認知症患者さんと関わってきました。その辛そうな表情を見たとき、少しでも穏やかな気持ちで入院生活を過ごして頂きたいと考えるようになりました。現在、認知症看護特定認定看護師として、多職種と協働しながら、認知症患者さんの個別性に合わせた環境調整やケアを実践しています。関わりの中で、ふとその人らしい瞬間や、穏やかな表情を見ることができた時は、やりがいや誇りを感じます。

学生の頃から、幅広い知識と技術を身につけ、どの診療科でも力を発揮することができるジェネラリストになりたいと思っていました。当院は、最先端の高度な医療を行っているだけでなく、教育体制も充実しており、様々なプロフェッショナルがいることから、多くの事を学べるに違いないと思い入職を決めました。また、病院の立地からプライベートも充実しそうだなと思ったのもきっかけです。実際に、仕事終わりに食事に行ったり、休日は買い物や映画に出かけたりと毎日が楽しいです。

4月に行われた接遇研修が印象に残っています。外部の講師を招き、看護師だけでなく医師、セラピストも含めたすべての新採用者を対象に行われました。患者さんやご家族に医療を提供するプロとして、挨拶の仕方や身だしなみを学ぶことができ、その内容は今でも活かされています。

私の所属する脳神経外科・脳神経内科病棟は「患者さんの声を聞ける」病棟だと思っています。疾患の特徴として、麻痺や言語障害、記憶障害が残る事も多いですが、もとの生活に少しでも近づくために、患者さんの言動に耳を傾け、誠心誠意対応できるところが魅力的だと思っています。また、先輩・後輩を問わず、食事に行くほど仲がいいので、普段のチームワークも抜群です。

国家試験の勉強や就職活動お疲れ様です。振り返ってみると学生の頃の経験は宝だなと思っています。なので、学生の今しかできない経験を大切に…ぜひ学生生活を思いっきり謳歌してください。一緒に働くことができる日を心から楽しみにしております。