患者さんの看取りを通じて
スキルを磨くことの必要性を実感
幼少期に見たテレビ番組で、看護師の仕事を知ったことがきっかけとなり、看護師の道を目指しました。その後、親族ががんに罹患し、がん看護を学びたいと思ったため、当センターへの就職を希望しました。
1年目では、技術面をクリニカルコーチ、精神面はサポーターから支援を受けられる体制があります。クリニカルコーチからは、アセスメントで悩んでいたとき、できない部分だけでなくできている部分のフィードバックを受けられ、視野を広げることができました。
2年目になり重症度の高い終末期の患者さんを受け持ったとき、初めて患者さんの看取りを体験しました。ある夜勤時、意識レベルが低下したため急いでご家族へ連絡したのですが、直後に患者さんは息を引き取りました。自分にもっと知識があり、患者さんの状態をアセスメントできていたら、ご家族が納得できるお別れができたのではと後悔しました。この経験から患者さんの変化により早く気づける知識、技術を高めることの必要性を実感しました。患者さんからの「あなたは素敵な看護師になれるよ」という言葉を胸に刻み、日々成長していきたいと思います。
病棟には3名の認定看護師が所属しており、その姿を見て認定看護師に興味を持つようになりました。より質の高い看護の実践に向けて、今後もさまざまな経験を積み、患者さんとご家族に寄り添う看護を追求していきます。