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Special Topic 2 教育研修制度 [卒後研修からキャリアアップまで]

静岡県立静岡がんセンター

「患者さんの視点の重視」を
踏まえた看護を
実践できる看護師を育成

静岡県立静岡がんセンター

住所:〒411-8777 静岡県駿東郡長泉町下長窪1007番地

確実な基礎看護技術の習得と
精神的側面をサポート

 静岡県立静岡がんセンターの院内教育プログラムは「看護のプロフェッショナルとして働き、学び、成長する」ことができる内容となっています。経年別研修では基本的な看護知識・技術にくわえ、がんに関する知識・技術を4年間通じて学べます。
 新人看護師の技術面では、集合研修でシミュレーターによる演習を行い、病棟では確実に身につくよう支援しています。また、対患者さんや医療者間のコミュニケーションスキルについて、心理療法士による講義と演習を行っています。さらに入職後の精神的サポートは、配属部署だけではなく、看護管理室教育担当者も並行し面談を行いながらサポートしています。2年目以降は、経年別研修を経て自身のキャリアを積んでいくための支援を行っています。
 私は病棟師長として、病院理念である「患者さんの視点の重視」ができる看護師として成長できるよう、日々のケアを通じて「患者さんと家族は何を大切にし、何を必要としているか」をスタッフに問いかけています。集合研修での学びも踏まえスタッフが自分で考え、行動できるようサポートしています。
 病棟では、クリニカルコーチ、サポーター、チームメンバー、副看護師長が連携し、病棟全体で新人看護師の教育にあたっています。お互いの主体性を大切にし、情報共有し、個々の新人看護師のペースに合わせた教育に取り組んでいます。
 私自身はがん看護専門看護師として経験を積み、実践の幅や奥行きを広げてきましたが、看護師のキャリアはスペシャリストだけでなく、ジェネラリストなどさまざまな道があります。個々のスタッフが看護の仕事にやりがいや楽しさを感じられるよう、看護師長として支援しています。

呼吸器内科・外科、循環器科、神経内科、腎・内分泌・代謝科病棟
看護師長
がん看護専門看護師

集合研修で学んだ知識・技術を実践につなげる