助産師の就業者数は、年々、増加傾向にあります。2016年の助産師就業者数は、前年の33,956人から35,774人まで増加しました。それでも、まだまだ助産師は不足していると言われています。原因は、助産師養成学校が全国に少ないことや、せっかく助産師の資格を取得しても、激務や労働環境が原因で辞めてしまう人が多いことなどが挙げられます。助産師として長く仕事を続けるためにも、職場選びは大切です。
助産師の就業者数を年齢別に見てみると、25~29才が5,543人と最も多くなっています。次に多いのが30~34才、そして35~44才と続きます。助産師というとベテランのイメージが強いですが、実は若い世代にも人気が高く、幅広い世代が活躍している職業であることがわかります。
助産師の就業者数が多い都道府県は、1位東京都、2位神奈川県、3位大阪府という結果になりますが、これは単に人口の多さに比例するもの。人口あたりの助産師数を割り出して比較すると、右のような結果になりました。人口あたりの助産師就業者数が多いということは、女性の健康に手厚い都道府県と言えるかもしれません。
助産師の雇用形態は、正規職員が80.9%、非常勤職員18.8%、派遣0.3%となっています。多くの助産師が、正職員として働いていることがわかります。看護師を経験してから、ステップアップとして助産師を目指す人もいます。
データ出典:厚生労働省「平成28年衛生行政報告例」より