新人の心をケアして、支えることも
プリセプターの大きな役割
現在3年目で、プリセプターをしています。新人のころ、プリセプターのやさしい対応にたくさん励まされました。その経験を後輩にも還元したいと思い、廊下ですれ違ったときには必ず声をかけたり、イベントに誘ったり、温かなフォローを心がけています。
プリセプターはプリセプティーの「心のパスポート」であると教わりました。プリセプターがいれば安心して世界中どこでも出かけられる、という意味です。業務面だけでなく表情や声のトーンにも注意を払い、悩みを1人で抱え込まないように、メンタル面もサポートしています。
心を大切にするということは、患者さんとのかかわりにおいても非常に重要です。以前、退院する患者さんから「一番大変なときに助かりました」とお礼の言葉をいただいたことがあります。「一番大変なとき」とは、患者さんによってさまざまだと思います。交代勤務で担当看護師が毎日変わる中で、看護師が深く意識せずにかけた言葉や対応でも、つらい状況にあった患者さんの心には残り続けるのです。私たちの行動には、それだけの責任があるのだと感じ、一人ひとりの患者さんのケアを、より丁寧に行うようになりました。
今後は、患者さんの退院後の生活を見据えた退院支援やリーダー業務なども担います。学習を重ね、幅広い知識を習得していきたいと考えています。そして、当院のこの温かい風土も大切に受け継いでいきたいです。