静岡県立静岡がんセンター 先輩看護師インタビュー｜THE LEADING NURSE

相談しやすい環境だから
何事も前向きに取り組んで成長

　実習でがん患者さんを受け持ち、手術後の落ち込みや不安を抱える方を支え、力になりたいと思ったため、がん専門病院を選びました。現在は主に化学療法・放射線療法・内視鏡治療・緩和治療を受ける患者さんのケアを行っています。
　入職時は不安だらけでしたが、病棟では先輩から丁寧にやさしく指導を受けられ、相談しやすい環境があり、何事も前向きに取り組めて成長できました。
　集合研修で印象に残っているのはコミュニケーション研修です。医師から厳しい説明を受けた患者さんには、相手の心情に沿って医師の説明内容をわかりやすく伝え、支えていくことの必要性を学びました。説明直後は受け止めに時間がかかる患者さんもいるため、1人でいる時間が必要であれば時間をおいて思いを聞き、気持ちが整理できるようにしています。患者さんの気持ちをどう支えていくか初めは難しく戸惑いました。特に、患者さんへの声かけ、対応について不安な私は、先輩に相談し具体的なアドバイスを受けました。先輩の患者さんに合わせたかかわりを学ぶことができ、また自分の患者さんへのかかわり方に対する不安も軽減することができました。
　がん治療は１つの区切りがついても、そこで終わりではありません。治療過程の中で、患者さん自身が「治療して良かった」「頑張って良かった」と思えるような、気持ちを支える支援ができる看護師になりたいと思います。