新人看護師はつらい?先輩に聞いた1年目で感じたギャップとアドバイス

新人看護師はつらい?先輩に聞いた1年目で感じたギャップとアドバイス

最終更新日:2024/04/03

看護学生のなかには看護師として働くことに不安を抱く人もいるでしょう。そこで今回は、看護師経験があり現在は看護師の転職を支援する5人のキャリアアドバイザーに、新人看護師時代の悩みについて聞き取り調査しました。入職後に感じたギャップや後悔など、当時いだいていた本音を紹介するのでぜひ参考にしてください。

新人看護師は何をする?目標や独り立ちの基準について

新人看護師になったら、まず与えられた目標や指針に沿って看護実践の基礎を身につけます。看護師資格を取得したとはいえ、新人看護師はまだ現場に不慣れであり、医療の現場に必要な実践力を磨く必要があるからです。

なお、新人看護師の目標や指針は、一般的に厚生労働省の「新人看護職員研修」によって示されています。ここからは、看護師1年目の研修スケジュールと目標、新人看護師の独り立ちの基準について詳しく解説します。

看護師1年目の研修スケジュールと目標

新人看護師には1年間の新人看護職員研修を通して到達したい目標が設定されています。以下は厚生労働省が示している研修の実施スケジュール例と研修項目ごとの到達目標を示したものです。

新人看護職員研修の実施時期と到達目標

引用:厚生労働省:新人看護職員研修到達目標、新人看護職員研修指導指針(案)
  :新人看護職員研修ガイドライン【改訂版】
研修項目 実施時期の例 到達目標
医療人として:必要な基本姿勢と態度 4月(入職時期)数日間
※3月に実践の振り返り
● 医療人として自覚を持ち責任ある行動がとれる
● 患者の理解に努め、患者・家族と良好な人間関係を確立できる
組織における役割・心構えを理解し、適切に行動できる
● 生涯にわたる主体的な自己学習の習慣をつける
看護実践における技術的側面 4~3月 ● 患者の状態を的確にアセスメントし看護計画を立案することができる
● 基本的なケアを提供できる
● 患者と良好なコミュニケーションをとることができる
● 施設や病棟などの特性に応じて、必要なケアを実践できる
看護実践における管理的側面 4月~6月 ● 医療安全管理体制が説明でき、事故やインシデント発生時に速やかに報告できる
院内感染対策について説明でき、対応できる
● 適切に医療情報や記録物の管理ができ、看護記録を正確に作成できる
● 時間内に優先度を考え、基準・手順に沿って業務できる
薬剤や血液製剤を請求・受領・保管できる
災害発生時の初期行動が説明でき、誘導できる
医療機器や看護用品などの管理ができる
● 患者の負担や費用対効果を考慮した物品の管理ができる

研修の具体的な実施時期や内容は職場によって異なりますが、1ヶ月目・3ヶ月目・6ヶ月目・12ヶ月目の計4回でフォローアップ研修を行うことが多いようです。そのほかに分野ごとの研修を行っている病院もあります。

看護技術に関する新到達目標においては、1年間を通して一人で実践できるまでに到達すべき業務と、指導のもとで安全に実施できる業務に分けて到達目標が設定されています。以下は一例です。

新人看護師の看護技術に関する到達目標

引用:厚生労働省:表1-1看護技術の到達目標より一部抜粋
看護技術 一人で安全に実施できる 指導下で安全に実施できる
食事援助技術 食事介助、栄養状態・体液・電解質バランスの査定 経管栄養法
排泄援助技術 排泄援助、浣腸 留置カテーテルの挿入と管理、摘便、導尿
呼吸・循環を
整える技術
酸素吸入、ネブライザー、気管内吸引、体温調整 体位ドレナージ、人工呼吸器の管理
創傷管理技術 創傷処置、褥創の予防ケア、包帯法
与薬の技術 経口薬・外用薬・直腸内与薬、皮下・筋肉内・皮内・静脈内・点滴静脈内注射、中心静脈内注射の準備・介助・管理、輸血、抗生物質、インシュリン 以下、主作用・副作用の観察
麻薬、向精神薬、毒薬・劇薬

すべての看護技術を入職してすぐに1人で実践しなければいけないわけではなく、多くの病院では順を追って必要なスキルを身につけられる体制が整えられています。より研修が手厚いほど、安心して独り立ちに向けて学べるでしょう。

新人看護師が独り立ちできる基準

病院によって新人看護師の独り立ちの基準は異なりますが、一般的には「自ら優先度を考え、報告・連絡・相談しながらスムーズに業務を進められる状態であること」で判断されます

看護技術や医療安全に関することなど、多方面で細かく目標が設定されていますが、目標が達成されたからといってすぐに一人で実践できるわけではありません。現場の状況はタイムリーに変動するため、1年目を終えても状況に合わせて先輩看護師への相談は必要です。

新人看護師のうちは自分で根拠を考えつつ、先輩に相談しながら業務にあたるよう意識してみてください。

新人看護師は何がつらい?

新しい環境に慣れるだけで精いっぱいの新人看護師は、理想と現実のギャップを感じやすく「つらい」と感じる人も多くいます。入職後すぐに感じやすいストレスとして、以下の5つがよく聞かれます。

  • スタッフ間の人間関係
  • 仕事量の多さ・残業
  • スキル・知識不足
  • 休日も休めない
  • 肉体的にも負担がかかる業務内容

それぞれの「つらい」と感じる理由について、くわしく解説します。

スタッフ間の人間関係

多くの新人看護師はスタッフ間の人間関係に悩んでいるといわれています。なかでも「声をかけるタイミングが分からない」「どこまで相談してよいのか分からない」など、先輩看護師に対する悩みが多く聞かれます。

ほかにも、同期との関係が原因となり「つらい」と感じることもあるようです。ともに高めあえる関係が理想ではあるものの、現実では優秀な同期と比べてしまい、関係がぎくしゃくするケースもあり得ます。

また、実際に医療現場で働くようになると、医師や薬剤師、理学療法士など多くの他職種との連携が欠かせません。どのように報告・連絡・相談するのが適切かを判断するのが難しく、新人看護師の悩みのひとつになっているといえます。

仕事量の多さ・残業

マルチタスクが多い看護師の業務は、新人看護師にとって負担がかかります。入職してすぐは1人の患者さんから受け持ち始めるものの、学生の頃にはできなかった看護技術を実践するようになるため、慣れるのに時間がかかる人もいます。

慣れるだけで精一杯な期間に受け持ち患者数も増えていくため、1年間は業務に追われる日々を送る可能性が高いでしょう。また、複数の患者さんを受け持つようになると、優先順位を考える難しさもあり、決められた業務時間に終えられないケースもあります。

残業時間も増え病院にいる時間が長くなることで、つらいと感じる新人看護師も少なくありません。

スキル・知識不足

看護学校で基礎知識は身につけてきたとはいえ、実践になると不足している知識やスキルを痛感する新人看護師も多いでしょう。医療現場では、学校では教わってこなかった内容に触れる機会も多くあるためです。

しかし、自信をもってケアを提供できない状態であっても、受け持ち患者さんの数が増えたり、重症患者さんの担当になったりすることがあります。

学びながら実践を繰り返し、プライベートの時間を勉強に割いたとしても、なかなか先輩のような対応ができるようにならず、スキルや知識不足を目の当たりにしてつらくなるかもしれません。

休日も休めない

新人看護師に多い疲労に関する悩みの要因は、大半が休日も休めないことです。

新人看護師は覚えることが多いため、多くの人がプライベートの時間に勉強しています。それに加えて、職場で毎日のように聞こえるナースコールやアラームの音が耳から離れないという人も多く、疲労を感じる人もいるようです。

なかなかリフレッシュする時間が取れない人は常に気が休まらないため、疲労やストレスが溜まりやすくなるでしょう。

肉体的にも負担がかかる業務内容

看護師にかかるのは精神的な負担だけではありません。看護業務には移乗や体位交換・入浴介助など、肉体的に負担がかかる内容もあり、腰痛など自身の身体を痛める原因になります。

さらに、新人看護師も入職後数ヶ月で夜勤が始まります。慣れないうちは夜勤前の過ごし方も手探りであり、生活リズムが崩れやすく身体を壊してしまう人も少なくありません。こういった肉体的な負担もストレスになっているといえます。

先輩にインタビュー「新人看護師時代の苦労やギャップ」

ここからは、新人看護師になってから苦労したことや理想と現実のギャップについて、看護師経験があるキャリアアドバイザー5名にインタビューしました。ぜひリアルな声を参考にしてください。

2016年卒 Aさん

1年目に苦労したことは何ですか?

看護師1年目に苦労したことは「先輩との関係性」です。きつく当たられたわけではありませんでしたが、なかなか打ち解けることができず常に壁を感じていました。

入職後の1年間は半人前なので、1人の看護師として接してもらうことが難しく、距離を感じたのだと思います。また、先輩たちの間では1年生ついての話題になることも多く、会話に入ることもできなかったため職場での肩身が狭かったです。

入職後に感じたギャップはありましたか?

学生のときは「看護師は頭で考えて動く職業」だと思っていましたが、実際はとにかく「こなす」ことに重きを置き、身体を動かす業務がほとんどでした。マニュアルどおりに進めることが求められるため、学校で教わった個別性の看護を実践することが難しいところは大きなギャップでした。

とくに、慣れない1年目ではほぼルーティンワークであり、自分のやりたい看護を実現することは難しかったです。

2018年卒 Bさん

1年目に苦労したことは何ですか?

大きな苦労を感じたことはありませんでしたが、1年目の配属先が重症心身障害病棟であったため、思うように看護スキルを磨けなかったことで焦った記憶があります。自分は奨学金を借りていた病院に入職しましたが、希望の配属先を問われた際になしと答えたことで、人手不足の部署に配属が決まりました。

今では重症心身障害病棟に配属されて良かったと思っていますが、当時は一般的な看護師業務の経験を積めず、周りと比べて「自分は何をしているのだろう」と遅れを感じてしまいました。

入職後に感じたギャップはありましたか?

苦労したことと近しい内容になりますが、看護師として働けば環境は関係なく看護スキルが磨けると思っていました。しかし、予想以上に一般的な看護スキルを身につける機会が少なかったことがギャップでした。

ただし、仮にそうだったとしてもその配属先でしか学べないことや培えないスキルはあるので、自身の成長は配属後どのように仕事と向き合うかにかかっていると思います。

2020年卒 Cさん

1年目に苦労したことは何ですか?

1年目はとくに夜勤がつらかったです。人数が少ないうえに仕事量が多く、いつも時間ギリギリで余裕がありませんでした。さらに周りの同僚と比べてしまっていたので、余計につらかったです。

また「自分でできるようになりたい、忙しい先輩に迷惑をかけられない」との思いから遠慮してしまい、あまり相談もできませんでした。当時は「できない自分が悪い」と抱えてしまい、とにかく手一杯だったことを覚えています。

入職後に感じたギャップはありましたか?

理想とする看護と現実にギャップを感じました。看護実習では「患者のことを一番に考える」と教育されましたが、実際に入職すると患者さん主体でまわるほどの余裕は作れず、自分が思い描いていた看護ができませんでした。

個別性が大事と教わってきた環境から一歩現場に足を踏み入れると、業務をこなすことで精一杯な状況に直面し、環境だけでなく自分自身に対してももどかしさを感じたことを覚えています。

2020年卒 Dさん

1年目に苦労したことは何ですか?

社会人としての環境に慣れることに苦労しました。とくに、ほかのスタッフとのかかわり方について悩んでいたことを覚えています。

先輩とより良い関係性を築きたい反面、社会人としてどのように先輩に接すれば良いのか、どのように接することを求められているのか分かりませんでした。また、看護師特有のルールにも慣れず、1年目は人間関係について苦悩したことが多かったです。

入職後に感じたギャップはありましたか?

私の場合は、コロナの影響で入職前に見学できず目隠しの状態での入職でした。とくにイメージもしておらず、ギャップがあることが当たり前だと覚悟していたため、大きなギャップを感じることはなかったです。

ただ、入職前に多くの情報を持っていたほうが良いのはいうまでもありません。人間関係においては入ってみなければ分からないこともありますが、それ以外でギャップを感じないように、入職前に調べておくのが良いかと思います。

2022年卒 Fさん

1年目に苦労したことは何ですか?

新人のときに苦労したことは、先輩との関わり方です。特別、人間関係が悪いわけではありませんでしたが、全体的にドライな印象の方が多く、1年目は先輩とどのように接すればいいかを悩んでいました。

もっとも聞きやすい3~4年目の先輩が少なかったことも、理由のひとつだったかもしれません。

入職後に感じたギャップはありますか?

入職後はもっと丁寧に教えてくれるものだと思っていました。しかし実際は「見て学ぶ、自ら吸収するのが当たり前」など、予想以上に教えてもらえない環境だったことに大きなギャップを感じました。

さらに「1回やったからできるはず」と求められることも大きく、看護師として働くことの厳しさを痛感しました。結果、分からないと先輩に言えなくなってしまい、余計に質問できなくなってしまいました。

先輩から看護学生へ!入職前にやっておいたほうが良いこと5選

インタビューを受けてくれた先輩に、入職前にやっておけば良かったことを質問しました。その回答をもとに、学生のうちに準備できることをまとめて5つ紹介します。新人看護師を目前とした学生は、ぜひ参考にしてください。

自己分析に時間をかける

看護師の就職活動では自己分析までする人は少ない印象ですが、実際に働き始めると「自己分析しておけばよかった」と後悔する声を多く聞きます。

自己分析はこれまでの経験や考え方を振り返り、自身の長所や短所・価値観などを把握する機会です。自分を客観的に捉えられ、自分に合った職場選びにつながります。さらに、ストレス対処法を見つけられるため、入職後のストレスケアにも役立つはずです。

福利厚生や勤務形態など職場条件を調べることも大切ですが、まずは自分がどんなキャリアを描きたいか、どんな風に働いていきたいか、自分の優先順位を明確にするために自己分析する時間を作りましょう。

早めに情報収集を始める

先輩の多くは、入職先を選択する情報が不足していたと回答していました。どこに入職しても大差はないと考え、あまり情報収集に時間をかけない看護学生も多くいます。しかし、新卒時の職場選びはその後のキャリアにも大きく影響します。

入職先を選択するうえで必要なことは、病院の特色や先輩看護師の声・研修制度など、情報を収集して比較検討する時間です。看護学生は実習や勉強が忙しくなる前に、早めの情報収集を心がけましょう。

情報収集には病院の資料を請求するだけでなく、合同説明会に行き直接説明を受ける方法もあります。自分にマッチした就職先と出会うためにも、さまざまな方法で情報収集しておくのがおすすめです。

なお、看護学生専用の「就活のトリセツ」では、自己分析の仕方から情報収集のコツ、キャリアの考え方についてわかりやすくまとめられています。こちらもぜひチェックしてみてください。

就活のトリセツ

※ナース専科就職ナビより

実習中は先輩看護師の姿をしっかり見ておく

看護学生時代の実習期間はとても貴重な時間です。間近で働く先輩看護師の姿をみることで、自分が看護師として働くイメージを深められます。学生生活では、現場で働く看護師の姿を見られる機会は多くありません。

実習中は課題に追われ余裕がない人も多くいますが、一度立ち止まり、目線を変えて先輩看護師から学ぶことも大切です。とくに、実習先を就職先として検討している場合は「自分がこの病院で働いているイメージが持てるか」という視点で見てみてください。

実践のための勉強を心がける

看護学生時代の勉強は学校の試験や国試のために、基礎知識を詰め込むことが目的となってしまいます。しかし、入職後は実践するための知識が必要です。そのためには記憶の定着が重要であり、短期間で覚えた基礎知識だけでは通用しないことも増えます。

これが多くの新人看護師が悩む、座学と実践の違いです。入職後もスムーズに対応できるように、学生のうちから「なぜこの知識を身につけるのか」「どこに活かしたいのか」など、エビデンスを意識して実践を見通した勉強をしておきましょう。

異業種の人と関われる機会を作る

看護学生のうちに、さまざまな業種の人と関われる機会を作っておくことも大切です。異業種の人と接することで看護に必要な「人との関わり」を学べるうえ、視野を広げることができます。また、キャリアの幅を広げる機会にもなるでしょう。

異業種の人と関わる方法には、アルバイトやボランティアなどがあります。看護師になるとなかなか異業種の人と関わることが難しいため、学生のときにさまざまな人や環境に触れ合うことがおすすめです。

仕事でつらくなったときは

ここからは、新人看護師になって「仕事がつらい」と感じたとき、どのような対処法があるかを紹介します。新人看護師になると、心身の疲労が起こりやすくなります。限界が来るまえに、以下の方法を取ってみましょう。

休みをとる

心身に疲れが生じたときは、休みをとってしっかりリフレッシュすることが大切です。休む時間がないと余裕がなくなり、メンタルが病んでしまう人もいます。とにかく休む時間をとり、心身の回復に努めましょう。

ここからは先輩看護師がおすすめする休日の過ごし方を紹介します。ぜひ参考にして、自分に合うセルフケア方法を見つけてくださいね。

休日のおすすめの過ごし方

以下は当時先輩たちが実践していた休日の過ごし方の例です。

  • 友だちと会う
  • 旅行や温泉に行く
  • スポーツする
  • 好きなものにお金を使う
  • 自分磨きをする
  • 身体を休める

なかでも「気分転換になるため積極的に外出していた」という意見が多くみられました。さらに「好きなもの・ことのためにお金を使う」こと自体も、ストレス発散につながっていたようです。そのほか「思い切って1日何もせずにゆっくり休む」と回答した人もいました。

各々過ごし方は異なりますが、すべての人が「休日は好きなことをして過ごしていた」と答えていました。休日を上手に活用できるように、自分が好きなことやリラックスできる方法を見つけておくとよいでしょう。

上司やプリセプターへ相談する

悩んだときは、信頼できる上司やプリセプターへ相談してみましょう。プリセプターとは、新人看護師をマンツーマンで相談・指導してくれる先輩看護師のことです。

「仕事がつらい」と感じたとき、新人看護師の立場から言い出せない人も多くいます。しかし意思表示は大切です。プリセプターや上司であれば、休暇を作ってくれる可能性もあります。休暇以外にも何かしらの対応を考えてくれるため、限界が来るまえに早めに相談してください。

異動希望を出す

病棟の環境が合わず「つらい、辞めたい」と感じたときは、異動希望を出すのもひとつの手段です。病棟は大きく急性期と慢性期で分かれ、さらに身体の分野ごとに細分化されています。緊迫感や人間関係などの雰囲気も、病棟によって大きく異なります。

現実的にすぐの異動は難しいかもしれませんが、意思表示することは可能です。「働き続けたいが環境的につらい」と感じる人は行動にうつしてみるとよいでしょう。

転職も検討する

上司への相談や異動によっても悩みが解消されないときは「辞めたい」という気持ちに従って、転職を検討するのもひとつの手です。看護師の働き方には病院のほか、施設やクリニック・企業など、さまざまな選択肢があります。

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先輩からのアドバイスを活かして新人看護師になる心構えを持とう

新人看護師として働き始めると、さまざまな悩みが増えるでしょう。しかし、それは先輩も同じであり、皆似たような経験を経て看護師として成長していきます。看護学生のうちは看護師・社会人として働くことは未知であり、不安を抱えるのは当然です。ただし、事前に準備することで、入職後のギャップや不安を最小限に抑えることもできます。先輩のアドバイスを参考に、できることから備え生き生きと自分らしく働ける看護師を目指しましょう。

引用・参考

1. 引用:厚生労働省:新人看護職員研修到達目標、新人看護職員研修指導指針(案)(2023年9月6日閲覧)

2. 引用:厚生労働省:表1-1看護技術の到達目標(2023年9月6日閲覧)

3. 参考:労災病院グループ看護師求人サイト:新人看護師の年間スケジュール(2023年9月6日閲覧)

4. 参考:太成学院大学紀要 論文 第19巻(通号36号)p.101-110:卒後1~5年目の看護師の仕事上の困難感の比較(2023年9月6日閲覧)

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執筆者情報

プロフィール画像

小春 ゆき

koharu-yuki

看護短期大学を卒業後、聖マリアンナ医科大学病院にてNICU病棟に3年勤務。結婚を期に在宅医療へ転職し、10年間リハビリや終末期医療に携わる。3人の育児をしながら、現在は専業Webライターとして活動中。訪問看護ステーションのホームページ制作や医療・転職メディアなどで多数執筆。