看護師の休み事情│平均休日数から現役看護師の休みの過ごし方まで
最終更新日:2026/06/29
土日休みが少なく、不定期なイメージがある看護師の休み。「4週8休制」や「年間休日120日」など、具体的な日数は職場によって異なりますが、今回はデータをもとに看護師の休み事情を分析します。また働く看護師の休みの過ごし方も紹介するので参考にしてください。
目次
看護師は実際どれくらい休みがある?
一般的な労働者の休みと比較したところ、看護師の休みは特別少ないわけではないことがわかりました。以下では日本看護学会と厚生労働省のデータをもとに、平均年間休日・週休・有休取得率など看護師の休みについて深堀します。
【最新】看護師の平均年間休日は117.7日
看護協会が公開した「2025 年 病院看護実態調査 報告書」によると、看護師が働く職場の平均年間休日は117.7日であることがわかりました。
※ここでいう平均年間休日とは、就業規則で定められた所定の年間休日総数を指します。
| 看護師 | 一般的な労働者 | |
|---|---|---|
| 平均年間休日 | 117.7日 | 112.4日 |
参考:日本看護協会:2025 年 病院看護実態調査 報告書
厚生労働省:令和7年就労条件総合調査_概況
2025年 病院看護実態調査 報告書によると、看護師の年間休日数の割合が最も多かったのが「120〜130日未満」で48.8%となっています。年間休日が120日以上の割合はおよそ半数を占めており、一般的な労働者と比べても少なくないことがわかります。

参考:日本看護協会:2025 年 病院看護実態調査 報告書
厚生労働省:令和7年就労条件総合調査_概況
看護師は週休2日制のなかでも「4週8休」が多い
週休について比較すると、看護師が働く職場の80%が週休2日制を取り入れていることがわかりました。一般的な労働者と比べると、やや低い水準となっています。看護師は週休2日制のなかでも「4週8休」が最も多く51.2%を占めました。
| 看護師 | 一般的な労働者 | |
|---|---|---|
| 週休2日制合計 | 82.0% | 94.4% |
| 完全週休2日制 | 23.3% | ×73.3% |
| その他の週休2日制 | 58.7% (うち4週8休は51.2%) |
21.1% |
参考:2025年 病院看護・外来看護実態調査 報告書|日本看護協会
令和年7就労条件総合調査_概況|厚生労働省
4週8休とは4週間の中で8日の休日が保証されることになりますが、必ずしも1週間のなかで2日間の休みが取れるわけではありません。
看護師の有給取得率は約68%
有給休暇とは、一定期間継続して働いたすべての労働者に与えられる、賃金が支払われる休暇です。法律に基づき、付与条件や日数が定められています。
有休取得率は、看護師が69.6%に対して一般的な労働者は66.9と、看護師のほうがやや多い結果となりました。
| 看護師 | 一般的な労働者 | |
|---|---|---|
| 年次有給休暇取得率 | 69.6% | 66.9% |
参考:2025年 病院看護・外来看護実態調査 報告書|日本看護協会
令和7年就労条件総合調査_概況|厚生労働省
2025年 病院看護実態調査 報告書によると、看護師の有給取得率は「60~70%未満」が18.7%と最も多く、さらに有給取得率が50%以上である看護師の割合は合計で約8割であることが読み取れます。

参考:2025年 病院看護・外来看護実態調査 報告書|日本看護協会
シフト例から見る看護師の休み
ここからは、看護師の勤務形態ごとの具体的なシフト例を紹介します。実際にどれくらいの配分で休みが入るのか、日勤や夜勤のペースはどのようなものか参考にしてください。
2交代制のシフト例
2交代制のシフトでは、基本的に「日勤」と「夜勤」で構成されます。夜勤は入り16時半〜明け9時までのケースがほとんどですが、病院によっては20時〜9時のように組まれている場合もあります。また遅番や早番のような変則勤務が入る場合もあります。

このシフト例では夜勤明けの次の日は必ず「休日」です。しかし、勤続年数やそのときの状況・役割によっては、夜勤明けの次の日も夜勤入りもしくは日勤となるケースがあるようです。
3交代制のシフト例
3交代制のシフトでは、「日勤」「準夜勤」「深夜勤」で勤務が分かれます。準夜勤は16時半ごろから24時まで、深夜勤は0時から9時頃までの勤務を指します。

病院により異なりますが、準夜勤が2日連続する場合や準夜勤からそのまま深夜勤に入るような場合、さらに深夜勤の次の日に準夜勤が組まれる場合もあるため、2交代制よりも不規則に感じる人もいます。
夜勤専従のシフト例
夜勤専従は、日勤では働かず夜勤のみ勤務する勤務形態です。夜勤回数は契約条件により異なりますが、多くて月8〜10日程度勤務することもあるようです。

このシフトの場合は月10回の出勤で20日分の勤務となります。 またシフト例では夜勤明けの次の日が休みになっていますが、再度夜勤が入ることが多いという特徴もあります。
休日制度や勤務形態は病院によって異なります。気になる病院の勤務形態は、資料請求をして確認してみましょう。次の記事では、勤務形態について詳しく解説しているので参考にしてみてください。
参考:ナース専科 就職
「看護師=休みにくい」と感じる理由
一般的な労働者と比べて、看護師は休みが少ないわけではありません。それでも看護師は休みにくいイメージを持つ人がいます。なぜそのような印象があるのか、看護師の職場ならではの休みの特徴から理由を読み解きます。
土日に休みを取りにくい場合がある
病棟看護師は24時間365日患者さんのケアを行うため、土日祝日にもシフトが入ります。そのため、世間では一般的な週末休みを取ることが難しい場合がほとんどです。
しかしその分平日休みとなるケースが多く、平日は外出先が空いていることが多いため、休日を快適に過ごしやすい特徴もあります。
休みが不定期で予定を合わせにくい
看護師はシフト制のため休みが不規則です。家族や友人と突発的な予定を入れる場合に合わせにくいことが難点といえます。家族や子供との時間を重視する人は、土日休みを取りやすい職場を選択するのもひとつの手です。
年末年始は勤務になることが多い
病棟看護師は土日祝日のほか、年末年始も通常通り勤務となります。場合によっては年越しを病棟で過ごすこともあります。
しかし年末年始に勤務する場合には特別手当の支給があることや、平時よりも手術や回診などの対応が大幅に減る傾向があることから、年末年始にあえて勤務したい看護師も多いようです。
シフトの希望が通らない場合がある
看護師のシフトは多くの場合チーム全体のスケジュールに合わせて決定されます。そのため、休み希望が通りにくいケースもあります。休みの希望は職員の人数が多い病棟ほど通りやすいため、職場選びの条件の1つに入れると良いでしょう。
休日出勤を求められる場合がある
病院勤務の看護師は、以下のような場合に休日出勤を求められる場合があります。
- 病棟会
- チーム会
- 勉強会
- 委員会
- 上記の会のための資料作り
休日出勤で手当が出るかは、職場や病棟の方針によります。また、自分の勤務によっては夜勤明けの日に委員会の集まりがあったり、帰宅後に再度病院に出向いて病棟会に参加したりしなければならない場合もあります。
休みの希望を叶えるためには?
看護師が休みの希望を叶えるためには、休みを調整するためのコツや調整しやすい職場・施設を把握しておくことが大切です。工夫次第では看護師も休みの希望を実現しやすくなるので、休みを重視する人はとくに参考にしてみてくださいね。
看護師が休みを調整するためのコツ
看護師が休みを調整するためのコツを以下にまとめました。
早めに希望を出す
シフトは、所属している部署ごとに看護師の休み希望と職場の状況に合わせてシフトが作成されるため、早めに休み希望を出すことは重要です。とくに2日以上のまとまった休みを取りたいときは、希望提出前から師長に伝えておくと調整してもらえる可能性が高まります。
夜勤明けの時間を活用して連休を作る
夜勤明けで午前中に帰宅できる場合には、休日と同じような時間の使い方ができます。そのため、夜勤明けと休日を組み合わせて希望を出すことで、2連休と同じように過ごせる特徴があります。
同僚とコミュニケーションをとっておく
同僚と予定を早めに共有することも大切です。こうしたコミュニケーションによって、シフト交換などでお互いに協力し合えるため、休みも調整しやすくなるでしょう。
月マタギの有休を申請する
月マタギの有休とは月末に休み希望を出しておき、翌月初に有給を申請する方法です。これによりひと月の希望申請日数を守りつつ、連休を作ることができます。できるだけ有給取得率の高い職場を選ぶことがコツです。
休みが調整しやすい職場・施設
次は比較的休みが調整しやすい傾向にある職場・施設を紹介します。
大学病院・国立病院
大学病院や国立病院は看護師の人員が比較的多くシフト制度が整備されているため、休みの調整がしやすいとされています。また院内異動の希望を出せる場合もあるため、自分のライフスタイルに合った勤務場所で働きやすいというメリットも挙げられます。
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションでは、一般的に平日に患者対応が行われます。そのため、土日祝日は休みであるケースが多く見受けられます。24時間体制で患者さんの対応をしてる事業所も多いため、オンコール対応などは必要かもしれませんが、家族や友人と予定を合わせたい場合に適した職場といえるでしょう。
介護事業所
介護事業所では、看護師の人員は少数ですが日勤のみの場合がほとんどです。また病棟で大人数の看護師とシフト調整する場合と異なり、少人数でシフト希望を出し合うためスムーズに調整しやすい点が魅力といえます。
クリニック
クリニックにも夜勤がなく一般的に平日勤務となるため、土日祝日や年末年始に休みを希望する場合に適した職場です。看護師の配置人数はクリニックによって異なりますが、看護師1人体制のクリニックよりは3人体制のほうが休み希望を通しやすいため、事前に求人情報をチェックしましょう。
現役看護師に聞いた休みの過ごし方
ここからは、現役看護師へのアンケート調査の結果からわかった休日の過ごし方について紹介します。
休日の過ごし方 第1位は「家事」

※ナース専科調べ
アンケート調査の結果、30%以上の看護師は休日に家事をすると回答しました。次いで睡眠と答えた人が20%と2番目に多い結果に。そのほかマッサージ・ヨガなどのリラクゼーションと、仕事関連の勉強に時間を使う看護師がそれぞれ約10%でした。
看護師の休日の過ごし方の例
具体的にどのように過ごしているのかを項目別に見ていきましょう。
掃除や部屋の片づけをする
仕事でストレスを感じると、家に帰ったあとの家事に時間をかけるのが苦痛なことがあります。そのため、休日に徹底的に掃除や整理整頓をして気持ちをすっきりさせるという回答が多く見受けられました。
睡眠時間を長めにとる
夜勤や遅番などの不規則勤務によって、免疫力の低下や肌荒れのリスクがあります。そのため「とにかく寝る」という看護師が多いようです。寝ることで体力を回復するだけでなく、心の休息にもなるという回答も見受けられました。
看護知識の勉強をする
仕事のときにとったメモをノートにまとめ直して復習、1年で身につけたい知識について学ぶなど、休日に自分のペースで勉強して過ごす看護師も多いようでした。
習い事・趣味に打ち込む
休日は趣味でストレスを発散するという回答もありました。貴重な休日を寝潰してしまうともったいない、という看護師は不規則勤務の合間にも習い事・趣味・友達と過ごすなどに時間を使う傾向にあるようです。
看護師の休み・働き方を理解して病院選びに役立てる
データからもわかるように、看護師の休日数は一般的な労働者と比べて特段少ないわけではありません。ただし、シフト制による不規則さや休みの調整のしにくさがあるのは事実です。一方で、働き方の改善に積極的に取り組む職場も増えています。
看護師の休み事情をしっかり理解したうえで、自分のライフスタイルや理想の働き方に合った病院選びをしていきましょう。
参考
日本看護協会:2025 年 病院看護実態調査 報告書
令和7年就労条件総合調査_概況|厚生労働省
