NTT東日本関東病院

現在、精神神経科に配属され、業務を行っています。業務のひとつは、患者さんの不安や希死念慮に丁寧に耳を傾けることです。面談の時間だけではなく、日常の何気ない会話もすべてが治療につながるという点が、精神科看護の奥深さだと感じています。 困ったことがあればすぐに相談し、チーム全体で解決を目指していくという風土があります。受け持ち患者さんのことは自分が責任をもって関わりますが、すべてを一人で抱え込まず、先輩と相談しながらより良い対応やケアを考えています。チームで連携しながら行う看護の大切さを日々実感しています。

私は、もともと精神科看護に関心があり、精神科のある総合病院を探していました。当院の精神科では、患者さんの自殺予防のために「タイダルモデル」という精神科の理論を取り入れています。「タイダルモデル」は患者さんの心の状態を波のように捉え、その変化から希死念慮の強さなどを読み取っていくという考え方で、当院では、その面談を看護師が行い、患者さんをサポートしていくと知りました。患者さん一人ひとりの心に寄り添いながら、かかわっていく看護の在り方に惹かれ、ぜひそのような環境で働きたいと思い志望しました。

最も印象に残っているのは、病棟内の様々な部署を回るローテーション研修です。自分の興味のある部署を選び、実際に働く先輩方の様子を間近で見ることができました。配属先を選ぶうえで、現場の雰囲気や働き方を実際に見られたことは、大きな安心感につながりました。 採血などの実技研修の際には、各部署の先輩看護師も参加してくださり、現場で実際に行っている工夫やコツを丁寧に教えていただけたのも印象的でした。実際の業務をイメージしながら研修を受けることができたことで、より実践的な学びが得られ、自信につながったと感じています。

先輩が優しく質問や相談がしやすい雰囲気であることが、最も魅力的だと感じています。入職直後は、慣れない環境の中で業務を覚えていかなければならず、不安も多い時期でした。親身になって寄り添ってくださる先輩の存在はとても心強く、大きな支えになりました。些細なことでも相談でき、安心して業務に取り組むことができています。 また、社員食堂や看護師寮の整備、人間ドックの受診制度など福利厚生が充実している点も非常に魅力的です。こうしたサポート体制が整っていることは、長く安心して仕事を続けていくうえで大切だと感じています。

理想の看護師像を持ち、それを最も実現できそうな職場を選ぶことが、理想的な就職活動だと思います。そのためには、自分の言葉で誰かに説明できるくらい、病院についてしっかり調べることが大切です。救急医療体制のレベルや診療科の幅、教育体制など、自分が大切にしたい要素を明確にして、絞っていくとよいと思います。 「直感」を信じることも、意外と大切だと感じています。私は、合同就職説明会で当院の説明を聞き、「ここが合いそうだな」と感じました。 大変なこともあると思いますが、自分に合った職場に出会えるよう応援しています