東京都健康長寿医療センター

精神科では認知症やうつ病の方が多いため、バイタルサイン測定や清潔ケア、点滴投与に加えコミュニケーションや精神状態の観察が重要視されます。特に認知症の患者さんは自分の状態に気が付かないこともあるため、コミュニケーションの中で表情や言動の変化を注意深く観察することが大切と日々先輩方から指導を受けています。

学生時代から高齢者看護に興味があり、センターの見学に参加した際、高齢者の方々が年齢に関係なくその人らしさを大切に生活できるよう看護や医療を提供しているという理念に魅力を感じ、志望しました。

様々な手技の研修が行われており、精神科ではほとんど経験しない急変時対応やシリンジポンプの使用方法なども学ぶことができました。どの科に配属されても経験が偏らないよう研修が組まれています。また、他科の看護師とのグループワークが多くプログラムされているため、多角的な視点が身につきます。

精神科では患者さんの精神状態によって鎮静や拘束などイレギュラーな業務が発生することが多々あります。しかし、経験豊富な先輩が多く、看護師間の雰囲気も良いため、都度相談しながら患者さんにとってより良いケアや拘束を使用しない方法などを検討することができています。また、多職種で連携し、入院中から退院後の生活に向けてかかわっているため、入院時には自宅退院が困難とされていた患者さんが自宅に帰ることもあり、大変やりがいを感じます。

日々の勉強や実習お疲れ様です。就職先を探すには、実際に見学や就業体験に参加するのがおすすめです。色々な就職先をみて、自分のやりたい看護やなりたい看護師像が実現できるような病院が見つかるよう応援しています。高齢者看護に興味がある方はぜひ当センターを見に来てください、看護師として一緒に働ける日を楽しみにしています。