赤十字病院は、公的医療機関として、地域の中核病院として、救急医療や高度専門診療、生活習慣病の予防、高齢社会における介護の支援、へき地医療などを通じて、日本の医療を支えています。
また、国内外で大規模な事故・災害等が発生した際は、現地に医療チームを派遣するなどし、「人間のいのちと健康、尊厳を守る」という使命のもと、赤十字の特色を生かした活動を行っています。
各赤十字病院では、「新人看護職員研修システムガイドライン」に基づき、新人看護師の皆さんが看護師として、一人の社会人として、自らが生涯にわたってキャリア開発できるよう、「学習面」「心理面」「業務面」で支援しています。
また、後輩指導をする立場になった際も組織的に支援を行い、赤十字グループや地域の施設等とも相互協力することで、ひとも自分も大切にする「育み育まれる組織づくり」を目指しています。
日本赤十字社では、赤十字の理念に基づいた質の高い看護や医療を提供できる人材、赤十字事業の推進者となる人材の育成を主な目的とした「赤十字施設の看護師キャリア開発ラダー」の仕組み作りを平成16年に行いました。
同キャリア開発ラダーは、実践者ラダーを基盤とし、次の段階では、各自看護師としての将来の目標に合わせて、キャリアを積み重ねていく形になっています。各レベルには、目標を達成するための教育研修が企画されています。
また、同キャリア開発ラダーは、職場の上司や同僚の支援をはじめ、互いに学び、成長し合えるような組織風土により、看護師ひとり一人がキャリア開発できるように体制が整えられています。
実践者 | 管理者 | 国際 | 教員 | ||||
V | 病院単位で 活躍できる者 |
管理Ⅳ | 国際Ⅳ | 教員Ⅳ | |||
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管理Ⅲ | 国際Ⅲ | 教員Ⅲ | |||||
Ⅳ | 看護部単位で 活躍できる者 |
管理Ⅱ | 国際Ⅱ | 教員Ⅱ | |||
管理Ⅰ | 国際Ⅰ | 教員Ⅰ | |||||
Ⅲ | 病棟単位で活動できる者 リーダー | ||||||
Ⅱ | 自立して看護活動ができる者(病棟内) | ||||||
Ⅰ | 指導や助言を得ながら看護活動ができる者 |