公益財団法人
東京都保健医療公社
多摩北部医療センター(東京都)
伊藤聖奈さん・左
(外科、婦人科、口腔外科、消化器外科混合病棟)
川田千倉さん・右
(循環器内科病棟)
当院で実習した際、学生の考えを聞き、引き出してくれた指導者に出会い、その先輩に憧れを抱き、当院への入職を決意しました。
基礎となる3年間を経て、4年目から実習指導者となり、学生指導に従事しました。指導するうえで心がけていることは、ともに学ぶ「共育」という姿勢。一緒に学んだことは必ず力になると考えています。現在は教育委員として、現場の看護師への教育・研修運営に携わっています。
所属する混合病棟はがん疾患の患者さんが多く、ターミナル期の看護を行う機会も多々あります。特に婦人科では若い方が多いため、身体的・精神的緩和ケアと共に、ご家族への精神面のケアも重要となります。病棟看護師だけでなく、医師や認定看護師、薬剤師などで構成される緩和ケアチームとともに緩和ケアに取り組み、チームで患者さんやご家族への全人的ケアにつなげています。
今後は看護師としての知識を高めるとともに、指導者として周囲に知識・技術を還元できるよう、よりよい研修運営や教育方法について学びを深めたいと思います。
就職説明会で当院を知り、インターンシップに参加。スタッフの皆さんの学生に優しく丁寧な指導が印象的で、こんな温かい環境で働きたいと思い入職しました。
循環器内科は、心不全や心筋梗塞の高齢患者さんが多く入院されています。業務は点滴管理、口腔ケア、人工呼吸器の管理、褥瘡処置など多岐にわたり、中でも特徴的なのは心臓カテーテル検査です。検査のために中止する薬や検査後の安静度の確認、穿刺部位からの出血の有無の観察を行ったうえで、患者さんの安静を守れるよう援助しています。生命に直結する疾患のため、検査後の変化を見逃さない観察力と的確な判断力が求められます。初めは業務をこなせず落ち込むこともありましたが、先輩と振り返りを行い、なぜできなかったのか、どうすればよかったかを一緒に考えてもらうことで徐々に自信がもてるようになっています。
当面は循環器領域の専門的な知識、技術、判断力を養っていくことが目標です。そして将来は、後輩に優しく丁寧に指導が行える看護師として成長したいと思います。