静岡県立
静岡がんセンター
6東病棟(整形外科・小児〔AYA〕科)
津村 明美さん
がんに罹患した祖父を在宅で看取った経験から、看護師を目指しました。祖父と過ごした最期の時間は大変なこともありましたが、多くのことを学びました。
がん看護は、患者さんとご家族のQOLに直接働きかけられるのが特徴です。看護の力によって、患者さんやご家族の生活を大きく変えることができるのです。
当院は専門看護師を始めとするスペシャリストが多く、周囲の理解や協力が得やすい環境で、仕事を続けながら資格を取得できました。「あんな風に専門看護師として活躍したい」と思えるような先輩や、支え合える仲間もいて、資格取得をバックアップしてくれました。
現在は、がん看護専門看護師として、看護の質のコントロールや、AYA世代のがん患者さん・ご家族を支えるための新しい取り組みなどを実践しています。また、多職種で形成される小児科家族支援チームの一員としても活動しています。
患者さんやご家族に、「今日という日があってよかった」「今日も生きていてよかった」と思ってもらえたときに、やりがいを感じます。
今後も、目の前の患者さんやご家族とのかかわりを大切にしていきたいです。小さな実践を積み重ねながら、より広い視野を持ち、がん患者さんとご家族のQOLを考えた看護を行うことが目標です。