THE LEADING NURSE[リーディングナースTOPに戻る]

Special Topic 2 教育研修制度 [卒後研修からキャリアアップまで]

NTT東日本関東病院

健やかな心身から
より良い看護実践が生まれる
看護師一人ひとりを大切にする
メンタルヘルス支援

NTT東日本関東病院

住所:〒141-8625 東京都品川区東五反田5-9-22
TEL:03-3448-6655(育成担当)

看護部の産業保健師がその専門性で
“働く人”としての看護師を支援

 教育支援に定評のある同院では、新人看護職員の研修において、職場適応の促進と精神的支援の充実を柱の1つとしている。一通りの研修が終わるころに、「メンタルヘルスコミュニケーション」としてメンタルヘルスのフォローを実施している。これを担当しているのが、看護部のメンタルヘルス支援部門に所属する2名の産業保健師だ。
 Aさん(写真・右)は予防医学センターなどで、これまで患者さんへの健康支援に従事してきた。職場内の産業保健師として看護職を支援するようになってもっとも強く感じたのは、「患者さんのために良い看護を提供しようと懸命に働く看護職は、自分自身の心身のつらさを我慢しがちです。医療者なのだからつらくても当たり前と、自分が我慢している自覚がないこともあります」ということだった。
 発足当初はAさん1人だったが、後輩Bさん(写真・左)がくわわり、さらに活発な支援ができるようになった。2人で定期的に部署をラウンドし、声をかけ、院内の相談用ラウンジで個人面談にも応じている。
 特に力を入れているのが、新人看護師への教育・啓発だ。そこには「働く人として、心身の健康維持を大切にして欲しい」という看護部の強いメッセージが込められている。そのため、新人研修でのメンタルヘルスのフォローは、全員の個人面談という形で実施している。「つらさを言葉で表出できない場合もあるので、面談では表情や声色なども含めて細やかに心情を読みとっています。そして、感じとったことを本人と共有しながら会話するように心がけています」とBさんはいう。
 今、つらいと感じている。本人のその気づきが支援のスタートだ。何がつらいのか、どうしたらそのつらさを軽減できるのか、面談を進めながら支援の具体策を探っていく。こうした取り組みの結果、メンタル不調による休職や離職が年々減少しているという。「専門性を生かして看護職の支援をすることは、私たちにとってもやりがいのある職務です」という2人の笑顔は輝いている。

新人研修でメンタルもフォローアップ!

この病院のナースを見る

2018年入職

2014年入職