NTT東日本関東病院 教育研修制度｜THE LEADING NURSE

　看護師教育を担当しているのは、看護部の教育支援開発部門だ。看護師長とスタッフ2名がチームを組み、一丸となって取り組んでいる。
「当院の教育研修制度は、4つの臨床実践能力を伸ばしながら、5段階のラダーに沿ってキャリアアップを支援する仕組みになっています。この骨組みは変わりませんが、それぞれのプログラム内容は毎年バージョンアップしています」
　このバージョンアップと、濃密な内容が、同院の新人看護師教育が高い評価を受けている理由だ。
「第1週目は、医師を含む全職種の新入職者を対象に、社会人・組織人としての基礎知識を学びます。その後、看護実践の基礎となる知識習得を積み重ね、ローテーション研修で当院の部署ごとの特徴を理解し、配属となります」
　配属後は『つなぐ・看護の心研修』として、1年目終了時までさまざまなプログラムを受講する。
「当院の看護師でいる限り、学びに終わりはありません。5段階のラダーに沿ったキャリアアップ支援も継続的に行われています」
　入職1年目は、新人研修とは別にラダー1の研修も受ける。メンタルヘルスコミュニケーション、看護倫理など、その内容は多岐にわたっている。
「1年間を通して看護の核となる実践能力と看護倫理、教育研究能力、組織管理能力という4つの力を養えるようにプログラムを構成しています」
　ラダー終了時には、学んだことをどのくらい看護で実践できているかという評価を受ける。この評価は給与面などにも反映される仕組みだ。
「学ぶのは、患者さんにより良い看護を届けるためです。実践につなげることが重要だと考えています」
　看護師として働きながら大学院の修士課程に進み、看護マネジメントを学んだ看護師長。病院の看護の力を上げることも、看護実践の1つと信じている。
「最高の教育を届けたいと願っています。受け身ではなく、自ら学ぶ意欲ある新人を待っています！」