7割以上の看護学生が参加していることからもわかるように、病院説明会・見学会・就業体験は、病院を選ぶ際に重要なステップです。パンフレットではわからない病院の実際の雰囲気や看護師たちの様子を見ることで、その病院で働く自分をイメージできます。
説明会・見学会・就業体験に参加すると、病院の周辺環境や設備の充実度がわかり、病棟の人間関係も見えてきます。病院側にもあなたのことを覚えてもらえますし、履歴書や面接で、「実際に見てこう思った」と具体的な志望動機を語れる点も大きなメリットです。
写真提供/神戸市民病院機構
病院説明会・見学会は年間を通じて開催しています。所要時間は数時間~半日程度、病院全体の紹介や病棟案内が中心です。就業体験は、病院によって通年で申込みを受け付けているところもありますが、最も開催が多いのは春休み・夏休みです。半日~1日のものが多く、中には2日以上開催する病院もあります。看護体験やシャドーイングなどをプログラムに組んでいる病院が多いです。
感染症の影響で、直近2~3年は対面での就業体験・病院見学会を開催する病院がほぼなく「参加したくても参加できない」という人が多くいましたが、コロナ5類への移行にともない再開する病院も増えてきました。複数の病院のイベントに参加し、比較したうえで志望する病院の絞り込みを行っていきましょう。
出典:ナース専科意識調査報告2023(2022年9月~2023年3月当社調べ)
就業体験に参加できたのはとても良かった。実際の病院の雰囲気も知ることが出来たし、就職試験を受けに行く際の予行練習にもなった。
(18年卒・大学)
就業体験や病院説明会は、いくつか行かないと比較することが難しいと思います。複数回行くことで、病院ごとの強みや課題が見えてくると感じました。
(18年卒・専門学校)
看護学生の就職情報サイト「ナース専科 就職」で、看護学校への就職ガイダンス・オンラインでの就活セミナー・合同就職説明会などを開催し、そこから得た知見に基づいて執筆しています。