京都中部総合医療センター

現在は病棟で、看護師として日々患者さんのケアに携わっています。特に大切にしているのは、患者さんの「どう生きたいか」「どう過ごしたいか」といった思いに寄り添う看護です。人生の最終段階にある患者さんと関わることも多く、表情や仕草から気持ちを汲み取り、できるだけその方らしく過ごせる環境を整えることを心がけています。 あるとき、ケアの手技に自信が持てず悩んでいた際、先輩が「あなたがその人の人生に関わっているということを忘れないで」と声をかけてくださり、自分の看護に誇りを持てるようになりました。患者さんへの思いを持ちつつ、技術的にも支えてくれる先輩方の存在が心強いです。

私は看護助手として10年以上勤務した後、家族の後押しを受けて看護師・助産師を目指しました。その中で、実際に地域に根ざした医療を提供している病院で働きたいという思いが強くなり、急性期から回復期、地域医療まで一貫して担っている貴院の姿勢に深く共感しました。 また、助産師としても、新しい命の誕生に立ち会いながら、妊産婦さんとそのご家族に寄り添うケアを行いたいという気持ちがあり、母子の安全を第一に考える体制が整っている貴院に魅力を感じ、入職を決意しました。

新人研修では、技術面の指導だけでなく、「患者さんにとっての最善とは何か」を常に考える姿勢を教えていただいたことが印象に残っています。プリセプター制度が整っており、先輩方が忙しい中でも一つひとつ丁寧に指導してくださる環境がありがたく、不安を抱えがちな新人時代でも安心して成長することができました。 また、看護助手としての経験を活かしつつ、新たな知識と視点を学べたことで、自分の看護の幅が広がったと感じています。

一番の魅力は、職種を越えたチームワークの良さだと思います。医師、看護師、リハビリスタッフなど多職種が連携し、一人ひとりの患者さんのために最善を尽くしている環境があります。困ったときにはすぐに相談できる雰囲気があり、お互いを尊重し合う関係性が築かれています。 また、病棟全体に温かい空気があり、スタッフ間での声かけやサポートが自然と行われています。助産師としても、妊産婦さんの不安に寄り添えるよう、チームで支える体制が整っており、非常に働きやすい職場だと感じています。

看護の道は決して楽なものではありませんが、その分だけ人として大きく成長できる仕事だと思います。どんな経験も必ず自分の看護に活きてくると信じて、焦らず自分のペースで進んでください。 私は子育てをしながらの挑戦でしたが、周囲の支えや応援があり、夢を諦めずにここまで来ることができました。環境や年齢に関係なく、やりたいという気持ちがあれば、きっと道は開けます。患者さんとご家族の人生に寄り添える看護師という仕事の素晴らしさを、ぜひ皆さんにも味わってほしいです。