長良医療センター

私は特定行為実践看護師として勤務しており、日常生活の援助に加えて、気管カニューレや胃瘻チューブの交換などの特定行為を行っています。実践だけでなく、シミュレーション演習や実践的なトレーニングも取り入れた院内研修も企画運営しています。研修で気管切開および胃瘻に関する基本的な知識習得をサポートし、演習や実践的なトレーニングで新人看護師が現場に出たときの不安や緊張を少しでも軽減するよう努めています。現場で頑張っている姿をみるとうれしく思います。

私は夜勤があるため、自宅から近い病院が良いという理由で長野県の国立病院機構で採用されましたが、家族の都合により長野を離れることとなりました。その際、岐阜県にも国立病院機構の病院があったため、スムーズに転勤することができました。これまでの経験やスキルをそのまま引き継げたことも、大きな安心材料でした。国立病院機構は全国に約140の病院を展開する日本最大規模のグループであり、全国各地に異動先があることは、ライフステージに応じた働き方ができるという点で非常に魅力的だと感じています。

当院では、国立病院機構独自の看護職員能力開発プログラム「ACTy」に基づき、技術・知識・倫理など多岐にわたる研修を行っています。また、病棟では、それぞれの新人のペースに合わせて研修で得たスキルを実践できるよう副看護師長を中心としてアソシエイトが新人を支えます。アソシエイトだけでなく、プリセプターや先輩看護師も悩みや不安に寄り添いながら支えてくれる体制があり、安心して成長できる環境が整っています。

国立病院機構では、他の医療機関では対応が難しい「セーフティネット医療」の分野を担い、私の勤務する病棟では、筋ジストロフィー患者が多く入所しています。呼吸筋低下のため、排痰ケアや気管切開後の呼吸器管理を必要とする患者がいます。また、身体を自由に動かせない方も多く、日常生活全般にわたるケアが求められます。体位の微細な調整など難しい場面もありますが、患者の安楽を支えるという看護の原点に立ち返ることができる、非常に魅力的な病棟で日々充実したケアを行っています。

ぜひ病院見学やインターンシップに来てください！心待ちにしています。

当院では特定行為研修の費用を病院の支援を受けて受講することができます。病棟でも勤務調整を行い勤務時間内で講義の時間が保障され、一部の実習を除きすべて当院で行えます。1年間という長期研修でしたが、病院全体から支援を受けられることでスムーズに研修を修了することができました。